今年秋にリリースされるとみられる、Appleの次世代iPhone【iPhone 7】シリーズ。近年、毎年5月はAppleにとってほぼiPhoneの仕様決定の時期で、だいたいのデザインや仕様が決定する頃なので、この辺りからの最新であると確証のとれたリーク情報は比較的精度が高くなる。
連日リークが続くiPhone 7の部品だが、本日は【iPhone 7】及び【iPhone 7 Plus(或いはiPhone 7 Pro、iPhone ProやiPhone 7 Premiumとも)】のシャーシとみられる加工サンプルと加工図面がリークした。
リーク元は百度の掲示板(フォーラム)だったようだが、残念ながら元の書き込みは削除されてしまっている。それを拾っていたのがイタリアのHDblog.it。
iPhone 7(4.7インチ)のシャーシ加工用のものと思われる金属板
これまでのリークとほぼ同じだが、iSightカメラが更に大きくなっているように見える。
iPhone 7(5.5インチ)のものと思われる金属板
デュアルレンズカメラのものと思われるが、カメラ部分が横長楕円形になっているのはこれまでのリークと同様だ。またスマートコネクタ(Smart Connector)はないもよう。
iPhone 7(5.5インチ)のものと思われる加工図面
金属板とは鏡像になっていることに注目。
画蛇添足 One more thing…
一部メディアには金型と書いているところもあるが、iPhoneのシャーシはこれまでのアルミ加工であればの前提ではあるが、抜き型以降は基本的にマシニングで機械加工されるので、このような金型は必要ない(プログラミングに従って切削するだけだから)。
もし金型があるのだとしたら、これまでのような機械加工をやめ、素材がプラスチックになって射出成形になるか、金属であってもプレス型になるのだろうが、加工の面がどう見ても機械加工した後のもので、表面が粗すぎて型には見えない。ケースかモックを作るための抜き型か固定治具かもしれないが、それにしてはカメラの部分やAppleロゴマークの部分が凝りすぎている。
図面を見ると、金属板とは鏡像の方向で描かれている。またAppleロゴマークのところに矢印の方向があるのも気になる。金属板には上下に位置固定用なのか、外側にでっぱりがついているのが気になる。
更に図面の説明を見ると、一回で加工する、製品の高さ10.6、加工深さ-3と書いているので、フライス盤の加工図面だろうか。背面に2つ座刳り穴が空いているのも、そこを使って固定するためなのだろうか。Appleロゴマークのところの矢印は、機械に入れる方向?としたらこの金属板はこの図面に従って作った加工品を鏡像で撮影したものとも考えられる。上下左右の縁に位置固定のためのような細長い出っ張りがあるのが気になる。図面が鏡像ということはプレス型を作るための加工図なのだろうか。。
逆にこの図面や金属板が何に使われるのか、予測できる方、ご存じの方、ものづくりに詳しい方に教えていただければ幸いだ。
記事は以上。