iPhone 7ではWi-Fiのスピードもアップ?WiGigの802.11ad搭載か

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Appleの次世代iPhone【iPhone 7】は外観はマイナーアップデートに止まるとみられ、失望している人も多いかもしれないが、内部のスペック(仕様)はやはり1年に1度のアップデートだけあってもろもろ強化されるようだ。Wi-Fi性能も例外ではない。

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Fortuneの報道によると、iPhone 7の無線LAN(Wi-Fi)機能でサプライズがあるようだ(もうこれを読んでしまったらサプライズでも何でもないが)。その”サプライズ”とは、iPhone 7では従来よりも更に速いWi-Fi、WiGig(Wireless Gigabit、ワイギグ)の802.11adを搭載するという情報だ。これによって4Kディスプレイによる超高解像度のダウンロードや、デバイス間でのゲームの連携プレイなどが更に高速になり、より優れたゲームなどが楽しめるようになるという。

マーケティング機構「Counterpoint Technology」の研究部門のマネージャー、Neil Shah氏が、Wi-FiチップのメーカーのBroadcommのCEO、Hock Tanによる予測を紹介し、「私はiPhone 7にはこの802.11adが搭載されると思います。802.11adにアップデートされるということは、Appleにとって重大な意味を持ちます」と発言している。

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またShah氏はApple TVのWiGig搭載についても言及している。現行最新のApple TV 4GはWiGigをサポートしておらず、従来の60GHzのWi-Fiテクノロジーしか使用していないためだ。Apple TVこそ、テレビやゲームマシンとしてWiGigの搭載にうってつけではないかと思われるため、アップデートは大きな意味を持つだろう。

なお、Apple、マイクロソフト(Microsoft)、ソニー(SONY)を含む業界の巨頭達も既にこの業界新基準WiGig搭載のために数年をかけて準備をしているが、まだWiGigを搭載した製品は殆ど世に出ていない。

ちなみにスマートフォンでは、中国のLePhone(乐视、樂視)によって発売されることが既に発表されており、iPhone 7にWiGigが搭載されてもAppleが業界初になるというわけではない。

 

画蛇添足 One more thing…

このWi-Fi性能もアップデートはもしかしたら消費者の興味を惹かないかもしれない、というのも、Wi-Fiルータ側が802.11adに対応していないと、端末側が対応していても意味がないからだ。しかも、そこまでの転送スピードは殆どゲーマーかギークしか必要としないのではないだろうか(上記の通り、Apple TVの方が高速Wi-Fiの搭載に向いている)。

いずれにせよ、iPhone 7は外観があまり変わらないので「中身で勝負」ということになりそうだが、しかしAppleにとってはiPhone 7で本気を出せば出すほど、来年こそいよいよ外観が変わるとされる【iPhone 7s】或いは【iPhone 8】(後者の方が可能性は高い?或いは今年のiPhoneがiPhone 7とならず、iPhone 6シリーズの延長線上になるかもしれない)がつまらなくなってしまうジレンマを抱えている。

来年のiPhoneは、iPhone誕生10周年記念モデルとなる。Appleは恐らくそちらに多くのリソースを書けるのではないかと思われるが、今年の【iPhone 7】或いはiPhone 6の延長線上のアップデート版があまり変化がないと、iPhone 6の時代に機種変をしてキャリアと2年縛りの契約をした人はがっかりだろう。しかもiPhone 6が画面が巨大化したことでバカ売れした関係で、今年携帯電話の買い換えを迎える人は非常に多い。がっかりしたユーザがAndroidなど他社製品にいかないことを切に願うのみだ。

記事は以上。

(記事情報元:Fortune

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