シンガポールのメディア”HardWareZone“によると、先日AppleのiPhoneの最大の組立委託先工場のフォックスコン(Foxconn、富士康)の内部事情を知るとされる人物が、Appleは今年中に4インチのiPhone製品をリリースするという情報を暴露したという。その言葉が正しければ、Appleは【iPhone 6s】、【iPhone 6s Plus】と共に【iPhone 6c】(全て仮称)という三種類のiPhone製品を今年いっぺんにリリースすることになる。
また台湾のメディアによると、こちらもフォックスコンの内部事情をよく知る人物からの情報として、Appleの4インチディスプレイiPhoneの製造のために新たに従業員の募集を開始したとのことで、この4インチディスプレイモデルが噂で伝えられている【iPhone 6c】ではないかといわれている。ただ次世代メインストリームとなると思われる【iPhone 6s】と【iPhone 6s Plus】の発売日が近づくにつれ、フォックスコンは多くのキャパとリソースをこの2機種に集中させなければならないだろうとされている。
上記の人物によれば、フォックスコンは積極的に新しい従業員を募集しており、iPhone 6cは11月に販売開始されるという。
ただ、この情報は眉唾でもある。現在のところ【iPhone 6c】の存在を証明する証拠は存在せず、Appleもこれまで11月に新製品発表スペシャルイベントを開いたことはない。またAppleは年末商戦に間に合わせるために、これまで11月以降年末までに新製品をリリースしたこともない(全て10月末までにリリースしている)。もし本当に【iPhone 6c】が存在するのであれば、9月11日に開かれるとされている新製品発表スペシャルイベントで、Appleはそのことに多少触れるかもしれない。
画蛇添足 One more thing…
そもそも大型ディスプレイのiPhoneが絶好調の中、今更4インチのiPhone 6cがなぜ必要なのだろうか?
個人的な予想では、iPhone 6/ iPhone 6 Plusでは4.7インチ/5.5インチとディスプレイが大型化し、それによって片手持ちが難しくなったことや、手の大きさが合わない人が現れ、過去のiPhone 5s/iPhone 5の大きさの4インチディスプレイiPhoneの需要は今でも市場に存在するといわれている。そのためにAppleは現在でもiPhone 5sを引き続き販売しているわけだが、恐らく製造技術の統一やより一体感のあるデザインとブランディングのためにiPhone 5sをiPhone 6のような筐体に置き換え、また性能を引き上げてリリースして買替え需要に備えようという魂胆の可能性がある。なぜならiPhone 5sはリリースされて2年が経過しようとしており、キャリア2年縛りで購入した人は次の機種をどうしようかと考えるからだ。大きさが変わるのが嫌だと考える保守的な人はiPhone 6cを選んでもおかしくはない。
もう1つの理由として、世界的なスマートフォン市場においてiPhoneはハイエンドに属するが、それをミドルクラスにも普及させたいという目論見がある可能性もある。ただiPhone 6cにはアルミボディが使われるという噂もあり、プラスチックを使用して安っぽくなり結果的には失敗に終わったiPhone 5cのような廉価版とは違う仕上がりになりそうだ。ということは値段はそれほど下がらず、市場の中価格域に入ってシェアを拡大するということはできないかもしれない。
ちなみにiPhone 6/iPhone 6 Plusが大型化しても安全・安心の片手持ちが実現する究極のiPhoneカバー【Palmo】の開発に私は関わっている。今のところ日本のみで販売している。詳細は下のリンクまで。Palmoがあれば特にiPhone 6cはいらないと思うのだが。。笑
記事は以上。
(記事情報元:ITHome)