Appleは今年、更にベゼルを狭くして、iPhone Xにも搭載されているFace IDを搭載した”次期iPad Pro”をリリースしようとしているのではないか、という予測がBloombergのMark Gurman氏によって報じられました。その証拠として、iOS 11.3のファームウェアの中にヒントがあったようです。
iHelpBRの編集担当、Filipe Espósito氏が、昨日リリースされたiOS 11.3 beta 1のファームウェアの中の”modern iPad”と名付けられた部分の関連項目に着目しました。というのも、iPhone Xの情報が発売前にリークした時も、Appleのソフトウェアエンジニアが以前のファームウェアの中で同じく”modern iPhone”という名称を使っていたからです。そしてデベロッパのGuilherme Rambo氏によっても確認されています。
Yep, there’s definitely some references to a “Modern iPad” inside iOS 11.3. pic.twitter.com/JHHone2R1D
— Filipe Espósito (@filipekids) 2018年1月25日
“modern iPad”というのは恐らく”代理名称”で、Appleのコードの中ではよく使われます。そしてこの発見は、次のAppleの製品ロードマップにあるといわれている、Face IDを搭載したiPad Proの可能性が高いと思われます(ただし、画像で見る限り、”次期iPad ProにFace IDが搭載される”ことが直接記述されているわけではありません)。
“Modern iPhone” meant iPhone X. “Modern iPad” is probably an iPad with Face ID https://t.co/pbMAMj3QCe
— Guilherme Rambo (@_inside) 2018年1月25日
KGI証券の著名なアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏も、Appleが今年リリース予定のiPad ProにはFace IDが搭載されると予測しており、これはその”噂”情報を裏付けるものになりそうです。次世代iPad Proはホームボタンが廃止され、コストや技術的な問題から、有機ELディスプレイ(OLED)ではなく従来通りの液晶ディスプレイ(LCD)が用いられるのではないかといられています。
ただ、現在次世代のiPad ProにTrueDepthシステムを搭載するためにあの出っ張り(ノッチ)が存在するかどうかについてはわかっていません。上のモックアップ画像のように、4つの辺全てのベゼルが狭くなるようですと、Face IDセンサーはやはり”ノッチ”部分に搭載されるようになるかと思われます。
しかし個人的には、次世代iPad Proに搭載されるFace IDがもしiPhone Xと同様の仕様だった場合は、非常に使いにくいデバイスになると思われます。というのも、Face IDはiPhone Xでは縦でしか動作せず、iPhone Xを横にすると(つまり顔が横方向になる)と顔を認識しないのです。iPadは横にして使う場合も多く、その場合毎回Face IDでの認証のために、端末を縦方向にしなければならなくなり、ユーザ体験はガクッと落ちるかと思います。ただ、Appleももちろんそんなユーザ体験は提供したくないはずなので、何らかの対策を練ってくるのではないかと思いますが、個人的には別にわざわざモバイルデバイスを何でもかんでもFace IDにしなくてもいいのになあ。。とも思います。
なお、現在のところまだ次世代iPad Proの発売日や価格、またディスプレイサイズなどの詳細仕様情報はわかっていません。当ブログでも次期iPad Proについては追いかけていきたいと思っています(iPad Pro 10.5インチを購入しているので、あまり急激な更新は嬉しくないのですが。。笑)
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)