Appleは本日2018年1月25日未明、iOS 11.3 beta 1と共に、macOS High Sierra 10.13.4 beta 1(17E139j)とtvOS 11.3 beta(15L5164e)をリリースしました。iOSと同様、macOSも正式版がリリースされると次期バージョンのbeta版が次の日にリリースされるのが恒例となっています。
Appleは昨年2017年6月、macOS High SierraをWWDC 2017で発表する際に、これが最後の32bitをサポートするOSになるとしていました。そして、今日リリースされたmacOS High Sierra 10.13.4 beta 1で、Appleはとうとう行動を開始したようです。ユーザが32bitアプリを起動したりインストールしたりしようとすると、システムが32bitは今後使用不能になるという警告を出すようになったのです。Appleは今年2018年6月以降、全てのMacのアプリが64bitに対応しなければならないとしています。
Appleからの更新内容の説明にも上記の警告が出ることが説明されています。ただ、警告は1つのアプリにつき1回しか出ないようになっているようです。
またデベロッパは今日から、アプリの64bitとの互換性についてテストができるようになりました。なぜなら、AppleはmacOS High Sierra 10.13.4 beta 1で新しい64bitテストモードを導入したからです。デベロッパは、ターミナルで以下のコマンドを入力して実行すると、64bitテストモードがオンになります。
このコマンドを入れた後端末を再起動すると、32bitアプリが開けなくなります。
sudo nvram boot-args=”-no32exec”
このモードを終わらせるには、同じくターミナルで以下のコマンドを実行して再起動すればOKです。
sudo nvram boot-args=””
Appleは更に、この64bitテストモードに更に多くの機能を盛り込み、より多くのメッセージが表示できるようにして、デベロッパが自分の開発したアプリの64bit対応の確認が便利になるようにするとしています。またデベロッパは今後もMac App Storeを通さずにアプリをリリースすることはできますが、今後macOSのアップデートによって動かなくなることから、64bit対応を進めることが推奨されています。
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(記事情報元:iDownloadBlog)