Apple、昨日リリースしたiOS 11.2.5 beta 6でシステムがクラッシュするリンク”ChaiOS”のバグを修正

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Appleは昨日、デベロッパ向けにiOS 11.2.5 beta 6をリリースしました。このbeta 6はbeta 5のリリースから6日でリリースされ、1週間も経っていません。短期間でリリースされたのには理由があったようです。

iOS 11.2.5 beta 6

Appleの現在一般向けに公開している正式版の現行最新版はiOS 11.2.2で、このバージョンでAppleはハードウェア(CPU)に存在する致命的なセキュリティホール”Spectre”を塞いだことは当ブログでもお知らせしたとおりです。

これまでのいくつかのβ版と同様、iOS 11.2.5 beta 6では主にSiriの新機能について更新が行われています。例えば、英語版でHey Siriと話しかけて、その後すぐに「give me the news」と話しかけると、iPhone(Siri)がワシントン・ポスト(Washington Post)のニュース内容を読み上げてくれる、という機能です。ユーザはここでフォックス(FOX)・CNN・NPRなどの別のニュースソースを選ぶこともできます。この機能は、Appleが恐らく近日中に販売を開始するHomePodのために開発されたものとみられていますが、日本語のiOSにはまだNewsアプリがないため、対応しないかもしれません。

それ以外にはiOS 11.2.5 beta 6には目立った変化がないと思われていましたが、デベロッパによって、昨日大きく報じられた(当ブログでも報じています)、iOSがクラッシュ・フリーズまたは再起動したり、iOSの動作が極端に遅くなるなどの悪影響を与える、通称”ChaiOS”と呼ばれる悪質ないたずらリンクによる問題が修復されていることがわかりました。

デベロッパ向けベータ版ではなく、一般向け正式版においても、Apple社自身が来週リリースされるバージョンでこの問題が修復されることを認めたことが、MacRumorsの報道によって明らかになっています。というわけでデベロッパではない一般ユーザももうすぐ問題がなくなるはずです。

ちなみに以下は、ChaiOSリンクを踏むことで発生する奇妙な表示の例です。

ChaiOS-text-messages-bug

 

ChaiOS-link_2

ChaiOS_link

なお、年末から騒がれているiPhone旧機種のバッテリー健康度低下(劣化)による速度低下問題のAppleによる対策として、バッテリー健康状態を見たり、バッテリー劣化によるデバイスの性能低下をオフにする機能を追加するとAppleからは発表されていますが、まだiOS 11.2.5 beta 6では搭載されていません。これらの機能も、ティム・クックCEOのインタビューによって、来月のベータ版(デベロッパ向けと、恐らくパブリックβ版もリリースされるかも)では実現するものとみられています(iOS 11.2.6或いはiOS 11.3)。また正式版は3月のリリースになる可能性があります。

また、iOS 11.2.5 beta 6以外にも、tvOS 11.2.5 beta 6も昨日リリースされています。

ちなみに、私のiPhone Xはバッテリーが劣化していなくてもよく再起動します。iPhone 7 PlusもiOS 11になってから再起動するようになりました。それもRespringであったり、実際のシステム再起動であったり、パターンは様々です。ティム・クックCEOはインタビューで、使用しているときに再起動することの方がユーザ体験的には最悪と言っていましたが、正直バッテリーが劣化していなくても再起動が現実的に起こっていてクックCEOの言う「最悪のユーザ体験」を最新のiPhone Xでも経験しているので、スイッチができたとしたら私は性能低下しない方を選びたいですね。。

記事は以上です。

(記事情報元:iDownloadBlog

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