本日、iOS 11.0〜iOS 11.1.2対応の脱獄ツール「LiberiOS」がリリースされました。
ただ現在の「LiberiOS」は開発者向けの脱獄ツールとなっており、記事更新現在は脱獄アプリインストーラのCydiaが同梱されていないため、脱獄しても単にrootの読み書きができるようになるだけなので、できることは非常に限られます。またデフォルトでSSHがオンになっていて非常に危険なため、導入・脱獄は慎重にした方が吉です。知識のある開発者のみが実行すべきツールといえるでしょう。
また、現段階では「LiberiOS」はiOS 11.1.2までの対応となるため、記事更新現在最新のiOS 11.2.1には対応していません。
※ちなみに公式サイトでの表記はLiberIOSですが、アプリ内ではLiberiOSとなっています。当方は自然なLiberiOS表記を採用します。
対象iOS
iOS 11.0〜iOS 11.1.2
対象デバイス
全てのiOS 11を搭載可能な64bitデバイス
- iPhone X
- iPhone 8/8 Plus
- iPhone 7/7 Plus
- iPhone 6s/6s Plus
- iPhone 6/6 Plus
- iPhone SE
- iPhone 5s
- iPad Pro 9.7/10.5/12.9インチ
- iPad 5
- iPad mini 4/3/2
- iPad Air/Air 2
- iPod Touch 6G
インストール方法
- こちらのリンク先【LiberiOS – Now liberating *OS up to (but not including) 11.2】からipaファイルをダウンロードします(直リンクはこちら)。
- Cydia Impactorで脱獄したい端末に1.でダウンロードしたipaファイルをインストールします。Mac/Windows/Linuxに対応しています。
- インストールされたアプリから脱獄を行います。
- 再起動後は再度インストールされたアプリから脱獄を行う必要があります。
今後の展開について
作者によると、今後Cydiaに対応次第Cydiaを同梱するとのことです。
知識のない人は今のところは脱獄はやめておこう
とうとうiOS 11も脱獄できるようになりました!しかし冒頭にも書いた通り、現在のところ「LiberiOS」にはCydiaが同梱されていないため、脱獄ユーザに知識がない限り、できることはほとんどありません。またSSHがオンになった状態になってしまうので、外部から簡単にアクセスができるようになり、セキュリティ性能が大幅に下がってしまい、大変危険な状態となります。
ということで、現段階ではSSHのログイン方法を変更したり、またその他の自己防衛ができたり、コマンドラインベースでUNIXを扱える人でもない限り、つまり開発者でもない限り、脱獄はしない方がいいでしょう。
Cydiaが同梱されるようになってからでも遅くはないはずです(ただしそれまでiOS 11.1.2以下を維持しておきましょう)。
私自身は全ての手持ちのデバイスをiOS 11.2.1にあげてしまったのでできませんでした。。
なお、個人的に気になるのはPowered by QiLin(麒麟)Tool Kitの表記です。やはり中国のツールキットによって作られたことが垣間見えます。
記事は以上です。