MacBook Air 2018モデルにはかつてCore i7モデルが計画されていた?

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Appleは先日2018年10月30日の新製品発表イベントで最新のMacBook Airをリリースし、11月7日から販売を開始しました。この新型MacBook Airでは最近のMacシリーズにしては珍しくCPUがIntel Core i5の1種類しかなく、CTOの選択肢がありません。しかし今回リークしたGeekBench4のベンチマークスコアのデータによると、AppleはこのMacBook AirにハイクラスCPUを搭載したバージョンを設計していたことが推測されます。

MacBook-Air_2018

SlashLeaks(/LEAKS)のサイト上に、まだ発表されていないMacのGeekBench4のベンチマーク結果が掲載されています。これは、GeekBenchのサイトから転載されたものです。このデバイスの型番はAAPJ140K1,1で、1.8GHzの第8世代デュアルコアCore i7チップが搭載されています。具体的な端末の名前は記されていないものの、この端末のマザーボード(ロジックボード)の型番(Mac-827FAC58A8FDFA22)は現行のMacBook Air 2018のマザーボード(基板)コード番号と同じです。

▼Core i7が搭載されているMacBook Airと思われる端末のベンチマークスコア

macbook-air-core-i7-geekbench

▼こちらは現行のCore i5の新型MacBook Air 2018のベンチマークスコア

MacBookAir_2018_GeekBench4_Benchmark-Score

更にCPUだけではなく、このベンチマークスコアの結果には16GB 2133MHzのLPDDR3 RAMが搭載されていて、これは新型MacBook Airの中でCTOで選べるハイスペックの選択肢でしか選べないものです。また今回のベンチマークスコアに記されているCPUのモデル名称のCore i7-8510Yは、Intelの低電力消費型のAmber Lakeシリーズのチップで、現行の新型MacBook AirのCore i5と同じシリーズとなりますが、IntelのARKデータベース上には記載がありません。

このCore i7チップを搭載したMacBook Airのベンチマークスコアを見ると、マルチコアのスコアが8553点となっていて、Core i5バージョンよりも8.5%高い点数となっています。GeekBenchの創業者John Poole氏は、このベンチマークスコアは偽物にはみえないが、ただ100%本物であるという確認は取れないという見解を発表しています。もし本物であれば、2018年モデルのMacBook Airにはもう1つのCore i7バージョンがあるということになりますが、Appleからはまだこのバージョンは発表されていません。

もしこのベンチマークスコアが本物だとしたら、Appleは新しいMacBook Air用にCore i7モデルを計画しつつも、実際には実現しなかったということになりそうです。その実現しなかった原因については明らかではありませんが、考えられるのは発熱・放熱の問題と考えるのが自然かもしれません。発熱が過剰だと、バッテリーの持続時間や寿命に影響するからです。また、他にも何か未知の要素があったかもしれませんが、詳細は不明です。8.5%程度ではベンチマークスコアに大きな差がないことから、Core i7バージョンはそこまで意味がないと考えられたのかもしれません。

もし放熱の問題などが片付いたらMacBook AirのCore i7バージョンがリリースされるかもしれませんが、既にCore i5バージョンを購入したユーザのことも考えると、Appleはすぐにi7バージョンをリリースすることは考えられず、早くても来年春以降になるのではないかと思われます。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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