Apple MusicはSpotifyに比べ倍以上の報酬をミュージシャンに支払う?

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Appleはストリーミングミュージックサービス【Apple Music】を運営していますが、同じくライバルのストリーミングミュージックサービス【Spotify】に比べて、倍以上の報酬をミュージシャンに支払おうとしていることがわかりました。

Apple Music

ウォールストリートジャーナル(以下WSJ)によると、Appleは金曜日(日本時間土曜日)、各音楽出版社に向けてメールを発送し、ミュージシャンに対して1回のストリーミングで1ペニー(=1セント、約0.92円)を支払うと通知したそうです。

Spotify自身も表向きに1ストリーミング毎の支払金額を公にしているわけではありません。ただ、最近アーティストに支払う金額を、ユーザに向けて表示するWebサイトを立ち上げています。ただこのサイトでは、ミュージシャンはその国毎の全てのストリーミングに対する各アーティストの割合に基づいて、各国であげられた総収益の中から分配されるとしています。ただ上記のWSJによれば、Spotifyはストリーミング毎に平均で約3分の1〜2分の1ペニー(セント)支払うことになっている」とされています。

というわけで、1ストリーム毎のアーティストへの報酬はSpotifyの3分の1〜2分の1セントに対し、Appleの1セントは単純に計算しても少なくとも倍以上支払うということになりますね。

ただし、これはSpotifyよりもApple Musicの方が2倍利益があがっているということを単純に表しているわけではありません。実際、現状はSpotifyの方がユーザ数は多いといわれています。2020年末には、Spotifyは1億5500万人の有料加入者と、1億9000万人の無料加入者を抱えていることが公表されています。Apple Musicの方は2019年6月に有料加入者が9000万人と公開されて以来、ユーザ数は発表されていませんが、一気にSpotifyと同じ数くらいまで増えたとは考えにくい状況です。ちなみにApple Musicは2019年にSpotifyに続く世界2位のストリーミング音楽サービスとなりました

Appleとしては、Spotifyに攻勢をかけるために上記のような施策に出たのかもしれません。もちろん、アーティストにとって、支払いが多い方に独占的に楽曲を提供したいと考えるでしょう。最近Apple MusicはiOSやMacなどのAppleデバイスでなくてもアプリがリリースされたりWeb版が登場することで利用が可能になっています。

今後、Apple MusicとSpotifyという2台巨頭による人気アーティストの取り合いということが起こるかもしれません。

しかし今の時代、アーティストも1ストリーム1円の時代だということですね。CDも売れず、また新型コロナウイルス感染症の影響でライブもあまりままならない昨今です。このようなストリーミングサービスで多くの回数をストリーミングしてもらうために、多くの人の目につくように、様々なSNSでの活動などをしていかなければならない時代になっていますね。

記事は以上です。

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