かのジョニー・アイブ(Jony Ive)は、今年6月にAppleの最高デザイン責任者(CDO)をやめる準備ができていると語りましたが、実際はそれよりも数ヶ月前に彼の雇用主に話していたのかもしれません。新しい調査によると、Appleは今年初めに、既にデザイン部門でより多くの人材の採用を開始していたのです。
同時に、同社は明らかに「スーツを減らし、パーカを増やす」という採用戦略を採っているようです。
アーティストが欲しいApple
今年の最初の数ヶ月で、Appleはそのデザイン部門で30から40人もの仕事のポストを増やしました。そしてThinknumによると、4月上旬にその数は急上昇し始め、5月下旬までに71に達したといいます。
同社は、iPhoneのデザイナーであるジョニー・アイブ(Jony Ive)CDOなどがAppleを去ることを予想して、デザイン部門の求人を2倍に増やしました。
とThinknumは述べています。
オタク(ギーク)を絶賛募集中、スーツからパーカへ
Appleは今年の第2四半期(4〜6月)に、総求人数を22%増やしました。そしてこれらは技術的な仕事をするポジションのポストでした。
同社は採用に関して、「スーツを減らし、パーカを増やす」戦略を採用しているようでした
とThinknumは述べています。
Appleは2019年の間にマーケティングやコーポレート機能のような役割の求人を減らしました。同時に、そして同じ時間枠の中で、同社はマシンラーニングやAIのような分野でより多くの求人を追加しました。今年第2四半期と2019年の両方で。
というわけで、Appleはコーポレートガバナンスは安定したとみて、クリエイティブな職の求人を今年から強化しているといえそうで、それには上記の分析の通りジョニー・アイブCDOの離職が大きく影響していると思われますし、今後の新製品にはより多くのマシンラーニングやAI、その他新分野のテクノロジーが詰め込まれることを意味しているといえそうです。
Appleの総従業員数13万2000人(2018年末の数字)から比べると、新たに増えるデザイナーやエンジニアの求人の数は少ないともいえますが、Appleが優秀なデザイナーやギークの、つまりスーツよりもパーカを着る人達のたまり場になってくれたら、また面白い製品ができてくるのかもしれませんね。
記事は以上です。
(記事情報元:Thinknum via Cult of Mac)