今月頭に行われたWWDC19(世界開発者会議2019)の基調講演で発表された、Appleとゴールドマン・サックス、そしてマスターカードが提携して提供するApple独自のクレジットカード「Apple Card」。
この「Apple Card」は、ベータテストにサインアップしたAppleの従業員達が使用し始めているという情報がメディアに流れ、そして実際のカードが出荷され始めているようです。匿名のニュースソースがiMoreに、「Apple Card」現物の重量を含むいくつかの写真を提供し、iMoreが独占的に報道しています。※ちなみに以前リーカーのBenjamin Geskin氏が既にApple Cardの現物写真をリークしているので、Apple Cardのリークはこれが初めてというわけではありません。
Apple Cardの重量はこれだ
まずはApple Cardの重さですが。。
写真からわかるように、0.52オンス(約14.74g)となっています。恐らく普通のクレジットカードレベルでしょう。
Apple Cardのスリーブもデザインが凝っている
郵送される際、Apple Cardはスリーブに入っていて、その前面には純白のAppleロゴが「デボス処理」され中心に配置されています。
そしてスリーブを開いたところはこんな感じです。
スリーブの内部は虹のような多色のグラデーションの色づけとなっていて、開く前の真っ白な感じやApple Cardそのものと比べると随分カラフルな印象を受けます。まあ、一回開封してしまうと捨てられてしまう運命にあるスリーブなどの梱包にもAppleは妙にこだわっていますよね。
Apple Card本体デザインはこちら
さて、「Apple Card」本体の正面はこんな感じです。
左上にAppleのロゴがエンボス処理されているのがわかるいます。カード所有者の名前が左下に黒い文字で表示されていますが、プライバシーのために名前はiMoreによって削除されています。
カード裏面は、上の重量測定写真にあったとおりです。
下部にグレーのストリップがあり、左上にはゴールドマン・サックス、右上にはマスターカードのロゴがエンボス処理されているのがわかります。本当にシンプルなデザインですね。
Apple CardはApple従業員のみ向けに既にベータテスト開始、信用限度はかなり低めに設定
Appleとゴールドマン・サックスがApple従業員のみが対象となっているベータテスト段階でApple Cardのクレジットラインの承認を開始して以来、カードを承認された人は相当数にのぼっているとみられます。
iMoreによれば、Apple Cardの信用格付けは600ドルから700ドルの間で承認されていて、信用限度は1,000ドル程度にすぎないという情報が入っています。Appleとゴールドマン・サックスは、より幅広い範囲の消費者にクレジットラインを提供しようとしているようにみえますが、今後どうなるかわかりません。こんな信用限度ではApple製品、特に最新のiPhoneやMacBookなどが買えないですからね。笑
なお、情報ソースによると、ベータテストの段階ではApple Cardの申込みから物理的なAppleカードを受け取るのには約1週間程度かかったということですが、一般向けにリリースされた後は、この時間が長くなるか或いは短縮されるかもしれません。連絡先と請求先の情報はすべてApple IDに添付されている情報からすでに入力されているため、申請プロセスにかかる時間はわずか1分ということです。カードのアクティベートには、AirPodsやHomePodなどのように、iPhoneをカード本体に近づけるだけでよいとスリーブに書いてあります。カードに予め情報が入力してあるNFCが入っているのでしょうね。
Apple Cardの特徴おさらい
なお、Apple Cardは、Apple Payで支払ったときに2%のキャッシュバック、実際のカードを使って支払ったときに1%のキャッシュバック、そしてAppleから直接行われた購入には3%のキャッシュバックを提供するキャッシュバッククレジットカードであること、更にカード番号がないこと(毎回ランダムに生成される)や、購入履歴をゴールドマン・サックスは一切マーケティングに利用しないと約束していることで、セキュリティやプライバシーが保障されるというのが特徴のクレジットカードです。
Apple製品を買うと3%のキャッシュバックはなかなかいいですが、上記の通り信用限度が1,000ドルではApple製品は周辺機器・アクセサリレベルしか買えません。一般向けに公開されれば、この信用限度はユーザの信用度によって引き上げられるのではないかと思われますが、その信用度はやはりマスターカードによる審査があるのでしょうね。そしてApple Cardによる信用情報はいったいどこで集積されるのでしょうか。。と考えると、私個人的にはApple Cardで完全にプライバシーが保護されるというのはやはり無理があるのではないかと思います。
Apple Card日本導入時期は未定
Apple Cardはまずアメリカ合衆国から導入が始まり、その後各国に広がっていくものと思われますが、日本でいつ導入されるかについては未知数です。
記事は以上です。
(記事情報元:iMore)