Appleは本日、既に製造・販売が終了している802.11n AirMacベースステーションとTime Capsuleのセキュリティアップデート、バージョン7.8.1をリリースしました。AirMac用としては1年半以上ぶりのアップデートとなります。
このアップデートは日本時間本日未明にリリースされました。Appleは「あなたのベースステーションのセキュリティを向上させ、AirMac Express、AirMac Extreme、AirMac Time Capsuleを含むすべてのApple 802.11n Wi-Fiベースステーションに推奨されます」としています。
現時点では、修正された内容の詳細は不明ですが、いずれAppleのサイトで詳細が公開される可能性があります。
これらのAppleのAirMacシリーズWi-Fiルータモデル用の1つ前のバージョンは、2017年12月にリリースされたバージョン7.7.9でした。その後2018年12月にリリースされたバージョン7.8はAirPort express専用で、AirPlay 2の機能が追加されています。
AirMac Time Capsuleユーザーがファームウェアアップデートを適用するためには、macOSのAirMacユーティリティを介してアップデートを実行する必要があります。アップデートが利用可能な場合は、アップデートボタンが表示され、ベースステーションにインストールを続行するように指示されるため、特に特別な操作は必要ありません。
去年の2018年4月に、Apple は長期にわたるAirMac Wi-Fiルーターラインの製造・販売を中止すると発表しました。既存のオンライン店舗および実店頭在庫がなくなり次第、販売を終了するということだったのです。このニュースは、AppleがAirMac製品をAirPort製品と分割し、従業員を他の分野やプロジェクトに異動させたことから、これらの製品ラインが終わりに近づいているという明らかな兆候があると報じられてから1年後のことでした。
2018年1月、AppleはLinksys Velop Mesh Wi-Fiシステムのオンライン販売と店頭販売を開始しました。これはApple自身が採用規格の遅れや、時代がメッシュルータに流れている中で、利益率が低いWi-Fiルータ単体を販売するというAppleの方針が明らかな失敗であったことを意味します。そしてこのLinksysのMeshルータが、Apple直営店で販売された最初のサードパーティールーターとなりました(ちなみに私個人的にはこれを買いたかったのですが、結局ファーウェイの下位ブランドHonorのメッシュルータを採用しています)。
しかし、AirMacやAirPortシリーズは、実は全ての人に無線ネットワークをというスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)のApple Store1号店オープン時からの理想を体現した製品でもありました。なくなってしまうのはちょっと哀しいことですね。Appleは製品製造終了後も5年程度はサポートを続けることを約束しているため、今回のセキュリティアップデートもその一環となります。が、AirMacやAirPortシリーズも既に淘汰されつつあるWi-Fiルータの規格なので、Apple自身が製造・販売終了をしてからもう時間も経っているので、そろそろ買い替えを検討する時期なのかもしれません。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)