MacRumorsによると、Appleのフィル・シラー(Phil Schiller)上級副社長がMashableの編集者Lance Ulanoffの取材を受け、本日その記事が公開された。シラーは今回の取材で多くのことを語ったが、そのうち今年発売された12インチMacBookは、Appleの内部社員の”密接なコラボレーション”によって実現した時代を変える製品であるという。
Apple社内には密接なコラボレーションが存在
シラーは、過去数十年の間に製品の概念から製造工程に至るまで既に巨大な変化が起こっており、Apple内部の工業デザインチームと製造エンジニアリングチームには密接なコラボレーション関係があることを強調した。シラーによれば、「初めから、AppleはMacの全ての開発を担当してきました。ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションの動作、そしてインターネットサービスまでです。20年前と比べると、今のApple内部のコラボレーションは更に密接になっています」とのこと。
12インチMacBookに宿るAppleの精神
「今日、これらのチームは一緒に製品をデザインするだけではありません。彼らは密接なコラボレーションでなければ生み出せないような独特な機能を発明したりするのです」
シラーは取材で、多くの12インチMacBookの開発におけるエピソードを明かしているが、特に超小型のロジックボード、そしてスピーカーとアンテナが一体となった「Speaktenna」について紹介している。後者のようなスピーカーとアンテナを一緒にするというような発想は、Appleの内部の各部門が一緒に協力しないとできないものだったという。
よりすごいものを作る。。そんなAppleの精神とたゆまぬ努力が12インチMacBookのような素晴らしい製品を生み出すのだろう。
画蛇添足 One more thing…
社内で業績を独り占めしたり他部門の足をひっぱたりすることで企業全体の業績に影響するということが頻繁に起こっている昨今、Appleの内部のこの風通しのよさは他の企業も学ぶべきかもしれない。
上記のSpeaktennaのようなことはさすがのシラーも製品発表イベントでは明らかにしなかったが、このようなエピソードいっぱいのイノベーションがぎゅっと詰まっているのが12インチMacBook Retinaモデルなのだろう。私も以前記事でべた褒めしたが、更にこのデバイスが好きになった。
記事は以上。