2014年のインタビューで、Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOは自分がゲイ(Gay)であることを暴露した。それ以来、クックCEOはLGBT(レズ Lesbians、ゲイ Gays、バイセクシャル Bisexuals、トランスジェンダー Transgenderの頭文字)コミュニティに対して最も影響力のある世界的なリーダーの一人となった。
The Wrapの報道によると、個人の経済と政治に対する影響力と、どのように人々の価値観や能力を変えたかなど様々な要素を総合的に評価された結果、先日リリースされたOut Magazineにおいて、ティム・クックは2016年にアメリカで最も影響力のあったLGBTの人物の1人であると評価された。
特に今年に入ってFBIと”勇猛果敢に戦った”ことで、クックは少なからぬポイント稼ぎをしたようだ。クックは最後までFBIが要求していた昨年末に発生したカリフォルニア州サンバーナーディーノの銃乱射テロ事件犯人のものとされるiPhone 5cの強制ロック解除を拒絶した。なぜなら、クックはそれを行うことで数百万ものユーザを危険に晒すと考えたからだ。
クックは更に製品をより”エコ”にしようと努力している。例えば気候の変化にどのように対応するか、どのように再生材料やエネルギーを使うか、そしてリサイクルを進めて地球規模でエレクトロニクス製品のゴミを減らそうとしている。その他にもクックは、シリコンバレーに対してもっとLGBTに対して寛容性を持つように主張し、Appleの従業員を率いて同性愛に関するデモに参加するなど、LGBTに関するイベントにも参加している。
ちなみにOut Magazineで最もLGBTで影響力がある人物として、ティム・クック以外にはレズビアンのコメディアンで女優のエレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)と性同一障害で性転換をして名前を改めたケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner、元陸上競技選手のブルース・ジェンナー)の2人も選ばれている。
画蛇添足 One more thing…
Appleのような市場価値が世界一のような会社のCEOになれば、ティム・クックのようにLGBTでなくとも世界的に影響力を持つのは当たり前のことではあるが、ティム・クックCEOはそれをあえて公開することでLGBTの人達の励みになったのは間違いないだろう。
記事は以上。
(記事情報元:The Wrap)