Apple、iPhone 8シリーズの発注を半減させて【iPhone X】の製造に集中か

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Appleの新型iPhone【iPhone X】の予約受付は2017年10月27日日本時間16:01、つまりあと1週間となりました。予約開始が近づくにつれ、【iPhone X】の情報が漏れ伝わってくるようになりました。先日の【iPhone X】に関するアメリカでのアンケートで、既に先行して発売されている【iPhone 8】シリーズを買わない理由の20%程度が、「iPhone Xを待っているから」で、最多でした。

なぜなら【iPhone X】はiPhone史上初めて有機ELディスプレイを搭載し、また顔認証システム「Face ID」も搭載しているからです。また縦型のデュアルレンズカメラもこれまでの外観と異なります。しかしそうなると、この【iPhone X】の供給量は問題ないのか、ということが心配になってきます。

iPhoneX-iPhone8

そんな中、Appleのサプライチェーンからの情報によると、【iPhone 8】シリーズの売上が予想より芳しくないことから、Appleは11月と12月のサプライチェーンへの【iPhone 8】と【iPhone 8 Plus】の発注量を下方修正したということです。しかもその修正幅はなんと50%にもなるというのです。

サプライチェーンによれば、このような状況は「大変稀にみる」レベルのもので、Appleの新製品が大量に量産されて1〜3ヶ月の間に生産台数を減らせといわれたのは、ここ10年来初めてのことだそうです。

これまでのAppleは、新製品が発表された後1年後に、つまり新製品はAppleによって第4四半期に大量生産され、次の年の第1、第2四半期の閑散期に初めて新製品の出荷台数を調整するのが慣例でした。しかし今年は例外的にこんなにも早く【iPhone 8】の発注数量を下方修正したということは、もしかしたらAppleは切り札の【iPhone X】を全力で押し出そうとしているのかもしれません。

サプライチェーンは更に具体的な数字まで暴露しています。彼らによれば、【iPhone 8】シリーズは11〜12月の出荷量が大幅に下方修正されそのうち【iPhone 8】は単月で最高の出荷量1000〜1200万台から半分に減るということで、500〜600万台という数になるようです。

そうなると、【iPhone X】がメインとなっている組立委託先工場、フォックスコン(Foxconn、富士康)にとってはありがたい話になります。そして【iPhone 8】と【iPhone 8 Plus】がメインのペガトロン(Pegatron、和碩)とウィストロン(Wistron、緯創資通)はダメージを食らうことになります。ただ、後者の2社は特定の客先についての質問についてはコメントしないと回答しています。

なお【iPhone 8】と【iPhone 8 Plus】の主な組立工場はペガトロンで、ウィストロンは【iPhone 8 Plus】のごく一部の組立しか担当していないようです。またフォックスコンの200〜300万台の【iPhone 8 Plus】を出荷する予定のようです。

実はフォックスコンの9月の収益を見れば、【iPhone 8】の販売台数は予測よりもよかったということがわかります。もしAppleが【iPhone X】の販売台数を増やせば、独占生産をしているフォックスコンが今年Appleの組立サプライヤーの中で最大の勝者になる可能性があります。

記事は以上です。

(記事情報元:WeiPhone

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