先日Appleが出願した特許の中に、iPhoneの防犯性能が更にアップさせるものがあった。
不法使用者のTouch IDでの指紋情報の収集とカメラでの写真収集を可能に
PatentlyAppleによれば、米国特許商標庁(USPTO)が木曜日に公表したAppleが出願した特許書類には、不法に使用しようとしたユーザの生体認証情報を収集するというものがあったという。
Appleの特許出願書類によれば、この新技術によって、電子デバイスのセキュリティ管理を強化できるだけではなく、盗難に遭ったデバイスの取り戻しにも有効な補助となるとされている。この特許の名称は”権利のないユーザの生体認証情報を収集する”というもので、具体的にはiPhoneやiPad上のTouch IDモジュールによって盗難した人や転売をする人の指紋情報を収集し、また同時にデバイス上のカメラでそれらの不法ユーザの写真を撮るというものだ。
特に後者の機能は、画面がついていない状態でも正面カメラ(FaceTimeカメラ)をアクティブにするということでこれまでにない機能ではある。
脱獄Tweakに同様の機能のものが存在、Appleの発明による技術特許ではない。。
実はiPhoneを脱獄(ジェイルブレイク・Jailbreak)することで、脱獄インストーラCydiaで入れられる脱獄Tweakにそのような機能を持ったものがあり、それをAppleは正式に採用しようとしている。正にこれまで繰り返されてきた、脱獄の便利な機能が正規のiOSに採用される形になるというわけだ。
しかしAppleの技術特許も、脱獄Tweakのアイデアが元になるのでは、ちょっと脱獄アプリのデベロッパが可哀想な気がする。アイデアはApple内部から出たわけではないからだ。
現行のiOS、Touch IDとパスワード・パスコードのセキュリティ現状まとめ
現在、ユーザは指紋によるTouch IDでのiPhoneやiPadのロック解除は5回まで失敗が許されている。そして5回認証が失敗すると、システムは自動的にユーザが予め設定したパスワードやパスコードの入力画面に遷移する。そしてもしユーザが10回パスワードやパスコード入力に失敗する血、iPhoneとiPadのロック画面は非常に長い間フリーズされるか、または中のデータが消去される(ユーザがあらかじめ設定できる)。
また、ユーザがデバイスを再起動した時には、指紋認証は有効にならず、まずパスワードかパスコードを入れなくてはならない。それ以外にも、48時間以内にロック解除がされなければパスワードかパスコードを入力しなくてはならなくなる。更に最近AppleはTouch IDの制限条件を調整している。ユーザが8時間以内にTouch IDを使用しなければ(ロック解除に限らず)、システムはユーザにTouch IDではなくパスワードかパスコードの入力を求めるようになる。また、それ以外にももしデバイスでTouch IDを6日使用して解除しなければ、やはりパスワードかパスコードの入力を求められるということになっている。
記事は以上。
(記事情報元:Patently Apple)