現在のApple(アップル)の前身、Apple Computer Inc.(アップルコンピュータ)がちょうど40年前の1976年にリリースした一番最初の製品、【Apple I】。世界中で60〜70台しか現存しない、世の中の”パーソナルコンピュータ”の概念を変えるきっかけとなったこの貴重な製品は、毎回オークションで高値がつくことで話題を呼んでいる。
【Apple I “Celebration”】の入札価格は1ヶ月で50.5万ドルに
そして先月、ネット上でチャリティオークションを主催しているCharityBuzzが、この特別な【Apple I “Celebration”】をオークションにかけていたことは、当ブログでもお伝えしていたとおり。
この【Apple I】のオークション価格は25.5万米ドルスタートで、1ヶ月で50.5万ドルの入札価格がついていた。
【Apple I “Celebration”】の落札予想価格は100万ドルだった
CharityBuzzによって”Celebration”という特別な名前を与えられたこの【Apple I】は、落札予想価格が100万ドルと見積もられていた。そしてもしこの価格で落札されれば、この【Apple I “Celebration”】はApple Iの落札価格の歴史を塗り替えることになっていた。
恐らく当ブログ記事をご覧になっていた方は、この神秘的な【Apple I “Celebration”】の最終価格が気になっていたことだろう。少々ご報告が遅くなったが、アメリカ時間で8月25日にはオークションは終了し、落札価格が決定している。
惜しい!【Apple I “Celebration”】最終落札価格が100万ドルに届かず
大変惜しいことに、この【Apple I “Celebration”】の最終的な落札価格は100万ドルにギリギリ届かなかった。Corey Cohen氏(Appleの歴史の専門家で、世界でも数少ないApple製品の”骨董品”の真贋を見極めることができる人でもある)の目には、まるで”ユニコーン(一角獣)”かのように貴重に映っていた【Apple I “Celebration”】は、最終的な落札価格は81.5万ドルになった。期待された100万ドルにはもうちょっとで届かなかった形だ。
【Apple I “Celebration”】はそれでも貴重な存在
ただ、最終的な落札価格が100万ドルに到達しなかったからといって、【Apple I “Celebration”】の希少価値を損ねるものではない。この製品は非常に貴重な早期のプロトタイプに近いもので、しかも以前の持ち主の元Apple従業員によってメモリ増強がされていたり、ドーターボード(PCB)が付属していたり、そのためのスロットが増設されていたりするなど、性能の強化が計られていることもその希少性を上げている。
【Apple I】の最高落札価格は90.5万ドルを維持
なお、今回の【Apple I “Celebration”】の最終落札価格が81.5万ドルとなったことで、2014年に90.5万ドルで落札された【Apple I】が現在のところApple Iのこれまでの最高落札価格記録を維持した形になった。
画蛇添足 One more thing…
なぜ【Apple I “Celebration”】が100万ドルを超えなかったか。。もしかしたら「オリジナルな状態」に拘るマニアックな落札者にとっては”性能強化”が”改造”ととられ、災いになってしまったのかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:9to5Mac)