先日世間を騒がせた、クアルコムによるiPhone販売差し止め要求を中国の福建省福州市の中等裁判所が同意した件は当ブログでもお伝えした通りです。
そんな中、一昨日の2018年12月18日未明にiOS 12.1.2が急遽リリースされましたが、日本など中国以外のリリースノートには上記に関する表記はありませんでした。
しかし、中国版iPhoneに対するiOS 12.1.2アップデートのリリースノートでは、他国版にはない以下の表記が追加されていました(なお、同じ中国でも私が所有しているiPhone XS Max 香港版のアップデートには同様の表記がないことからも、その適用対象が中国大陸地区に限定されることを示唆しているといえます)。
- アプリを(タスクスイッチャーで)強制終了した時のアニメを刷新
※MacRumorsの動画によると、上に消えていくアニメーションから、真ん中に向けて縮小(シュリンク)していくアニメーションに切り替えられています。
- 連絡先や壁紙の設定の際のシェアシートをアップデート
Appleは結局、予告通りに今週頭にiOS 12.1.2をリリースし、クアルコムが問題としていたAppleによる同社のソフトウェア関連の特許侵害をiOSアップデートによって解消し、iPhone 6s〜iPhone Xの販売差し止め請求を回避したことがわかります。
なお、MacRumorsの編集長のEric Slivkaが、TwitterでiOS 12.1.2正式版のビルド番号に注目しています。iOS 12.1.2正式版のビルド番号は16Cになっていますが、iOS 12.1.2のベータ版のビルド版は16Dと正式版よりも後のものになっています。ということは、iOS 12.1.2は予定よりも早く正式版がリリースされ、ビルド番号16Dは今後リリースされるとみられるiOS 12.1.3に持ち越されるということを意味するのではないか、と推測されています。
iOS 12.1.2 is a 16C build, while the beta was a 16D build. Looks like Apple rushed out the release with emergency fixes/updates and will push back the original 12.1.2 to a 12.1.3 release.
— Eric Slivka (@eslivka) 2018年12月17日
ただその後、クアルコムは更に追加で中国でのiPhone販売差し止め請求を拡大して続けていて、Appleとクアルコムの特許に関わる係争は泥沼化しそうです。。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)