Appleは昨年9月に行われたiPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plusが発表された新製品発表スペシャルイベントにおいて、マルチデバイスワイヤレス充電器の「AirPower」を来年リリースする、と発表しましたが、現在もまだ発売されていません。また、リリース時期についても今のところ明らかになっていません。
Apple、発売前の「AirPower」の意匠特許を香港で取得
まだAirPowerが発売される前ですが、Appleは香港で意匠特許を取得していたことがPatently Appleによって報じられています。
確かに、Appleが昨年のイベントで発表し、現在Apple公式サイトのiPhone 8のページに登場しているイメージ図とほぼ同じになっています。
香港での意匠特許登録記録簿はこちらです。出願されたのは2018年2月2日、登録されたのが2018年7月27日で、一昨日登録されたことになります。
Appleは早々に発明特許を出願
Appleは他にも、「AirPower」の発明特許を複数出願しています。Appleは、AirPowerのどこに製品を置いても充電ができるようにするとしていますが、その実現はなかなか難しいのかもしれません。。
まだ詳細が不明なAirPower、今年中に発売されるのか?
AirPowerの価格(値段)、発売日や詳細なスペックは明らかになっていませんが、画像の通りだとすればiPhone、Apple Watch、AirPodを同時に充電できる力があるようですが、Lightningケーブルでそこまでの給電力を出すことができるのでしょうか。少なくとも次期iPhoneに付属するとされている、18WのUSB-PD(USB-C)による電源アダプタと、USB-C to Lightningコネクタが付属されることになりそうですね。
噂では、今年中の発売は難しいのではないかという声もあるほどですが、どうなるのでしょうか。。
市場には類似品や既にAirPowerより便利な製品も登場!?
Appleが既に昨年AirPowerを発表してしまったため、中国ではもう山のように類似品が出ています。中国最大のネットショッピングモールのタオバオ(Taobao、淘宝)でAirPowerで調べると出るわ出るわ。。値段は1元=17円くらいです。
早めに発表するとこういうことになってしまうんですね。もう何年も前からですが、クラウドファンディングに出品した瞬間に偽物が出るという。。専門のパクリメーカーの開発はもう自身でオリジナルは開発せず、クラウドファンディングサイトを巡回する青田刈り部隊がいるらしいですよ。
Appleが発明(技術)特許や意匠特許の出願と登録を急いでいるのも、このような事情を見越してのことかもしれません。
なお、中国以外でも、現在はPluxという製品が有名なようです。しかも立てて使えるのでAirPowerより高機能ですね。
ただし、類似品はどこにおいても充電ができるというタイプではなく、真ん中が普通のQi充電器で、脇にそれぞれAirPodsとApple Watchの充電器を搭載し、3つの無線充電器が一緒になったものといった感じのものです。きちんと安定した充電ができればいいのと、たいていの人はこれだけあれば足りると思うので、AirPowerを待たなくてもこれでいいんじゃ。。という気もします。
記事は以上です。
(記事情報元:Patently Apple)