Apple、ノキアに20億ドルを支払って特許紛争を解決、蜜月関係へ

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Appleは他のビッグネームのメーカー、例えばサムスン(SAMSUNG)、クアルコム(Qualcomm)、ノキア(Nokia)などと主に部品供給に関わる提携関係を結んでいますが、同時にこれらの会社との特許に関する紛争を抱え、裁判所で会う仲でもあります。まるで右手で握手をしつつ、左手では剣を持って相手と戦っているような状態です。

Nokia

最近のAppleの最大ののっぴきならない相手は、モバイルチップメーカーの分野では最大手ともいえるクアルコムで、そしてその前には声高にAppleに勝負を挑んだ、iPhone以前は携帯業界を席巻していたノキアでした。Appleはノキアとは今年5月に既に特許紛争が解決したことを宣言しています。また双方は非常に広範な範囲の特許使用許諾協議書を交わしており、Appleはノキアに更に多くの特許使用料を支払っていることがわかりました。

これまで、Appleとノキアは外部向けにはその特許使用許諾協議書の詳細の内容は公開していませんでした。そして昨日の9to5Macの報道によると、Appleはその協議書で定められた特許使用料として既に20億ドル(約2,214億円)を支払ったことが判明しています。その後、いくつかのメディアがこの事実をノキアに確認したところ、ノキアはこの事実について認めたということです。

また更に、今年の第二四半期(2017Q2)でAppleは一部の費用を支払い、今四半期(2017Q3)で残りの費用を支払う、という情報もあります。また今月、Appleとノキアが特許使用許諾協議書を結び直してから2ヶ月後に、Appleはアメリカとカナダでノキア傘下のデジタルヘルスケア製品をApple Storeで販売開始しています。どうやらAppleとノキアは特許紛争が円満に終了したため、今後蜜月の関係となっていきそうですね。

とはいえ、ノキアはもうマイクロソフトに買収されており、携帯電話会社としては既に活動しておらず、上記の通りデジタルヘルスケア製品の分野で活躍しています。

できれば、AppleはiPhoneのモデムチップの性能アップのためにも、クアルコムともそのような蜜月関係を取り戻して欲しいところではあります。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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