Apple（アップル）が4月24日に発売予定の新デバイスApple Watch（アップルウォッチ）の宣伝に余念がない。今年3月、各種ファッション雑誌の表紙にApple Watchがお目見えした。最近、Appleは少し趣向を変えてApple Watchの広告を作っている。それは”ダイエット”だ。Fitness Magazineの最新号では、カナダ出身のスーパーモデルのKate BockがApple Watchを身につけて登場している。

これまでの雑誌の表紙と違うのは、Kate BockがApple Watchを身につけている写真は明らかにKate Bockの身体の曲線美を強調したものであることで、Appleはまるでこの雑誌の表紙を通じて、「あなたもKate Bockのようなカラダを手に入れることができる。そう、Apple Watchならね」とでも言いたいようだ。この表紙でKate BockはApple Watch SPORTの白いバンドタイプのものを身につけている。

これまでの情報によれば、Appleは一部の直営Apple Storeの中にApple Watch専用のブースを設け、専用のテーブルまで用意しているという。4月10日に一般向けにApple Watchのプレビューを始め、一人一人の試用時間は15分までとされている。また同日よりAppleはApple Watchの予約受付を始め、4月24日に正式に販売開始となる。

Apple Watchの最初の発売国の中には米国や日本だけではなく、香港や中国も含まれている。

画蛇添足 One More Thing

このApple Watchのダイエットやフィットネス、ヘルスケアといった方面の戦略は、最終的には健康的に弱く早逝してしまったAppleの創始者スティーブ・ジョブズとは真逆を行くような気がする。

ジョブズは社員を徹底的に働かせたし、休みも取らせなかった。自身も偏った食生活を送り、病気になってからも病院に行ったり手術や移植を受けることを拒んだ。いい製品のためには時間や労力を犠牲にするのを厭わず、そして自身のある意味非合理的な強烈なこだわりによって、自らの寿命を縮めてしまったのだ。しかしそんな熱意があったからこそ、ジョブズは人々をあっと言わせるようなイノベーティブな製品を生み出してきた。そんなジョブズに惹かれて多くの人が集まり、そして去って行った。

ジョブズに腎臓の移植を提案して拒否された現在のCEO、ティム・クック（Tim Cook）の、最終的にジョブズを救えなかったという後悔の気持ちが込められている製品がApple Watchだといわれている。

クックはフィットネス狂で、朝4時に起きてはジムに通うほどだ。このジョブズと大きく生活習慣の違うクックによって、Apple Watchは生み出された。

さて、あなたは今までの腕時計を外して、またはこれまで腕時計をつけていなかった習慣を変えてまで、このApple Watchを身につけたいだろうか？

記事は以上。

（記事情報元：WeiPhone）