テクノロジーサイトPhone Arenaによると、日本の日刊工業新聞からの情報として、Appleの新しいiPhoneはLCDをやめてOLEDを使うことを検討しているという。
そしてiPhoneの大多数の組立工場であるFoxconn(フォックスコン、富士康)がiPhoneにそのOLEDを提供するようになり、FoxconnがAppleにとって部品サプライヤーとしても非常に大きな存在となる。
Foxconnはこの先2年の間に26億米ドル(約3,080億円)を投資して台湾南部に新しいディスプレイ工場を設立し、2015年末にApple専用にディスプレイを支給するという。情報によれば、Foxconnは自社のグループ企業Innolux Corporation(群創光電)と共に第6世代低温ポリシリコン(LTPS)膜を製造し、2016年には大規模な量産を開始するという。
この情報が正しければ、AppleがLCDからOLEDに切り替える際に、iPhoneが最初のOLEDディスプレイを搭載する製品ラインナップとなる、ということになりそうだ。しかし新工場が2015年末から稼働ということであれば、今年の新型iPhone(iPhone6s?)ではOLEDはお目見えせず、来年の新型iPhone(iPhone7?)から搭載されることになるだろう。
OLEDはコントラストが高く、より鮮やかなカラーでの表示が可能となる。またディスプレイをもっと薄くすることができ、黒の表現も優れたものになる。更にLCDよりも反応速度が飛躍的に上昇するという。
画蛇添足
もしAppleがFoxconnのOLEDを採用するとなると、これまでiPhoneのディスプレイを支給してきた日本のシャープやJDI、そして韓国SAMSUNGやLGが痛い打撃を受けるとともに、Foxconnへの依存度が更に上昇することで、Appleもその巨大サプライヤーの言うことを聞かざるを得なくなってくるだろう(製造に妥協が産まれる、また守秘義務も守られにくくなる?)
また、OLEDになると修理コストや難易度も上昇して、中国では一大産業となっている修理屋の頭を悩ませる事になるだろう(逆に修理料金が上昇して喜ばれるかもしれないが)。
ただ、今のiPhoneのRetinaディスプレイ以上に高輝度だったりハイコントラストだったり、色が鮮やかに表示されるとなんだかSAMSUNGみたいになるな、と思ったり。。私は今のiPhone6/6 Plusに使われているものがちょうどいいのではないかと思っているのだが。
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