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iPhone6/6 Plusのディスプレイは従来よりも小さな傷がつきやすい？
最近、複数のiPhone6/6 Plusを購入したユーザがデバイス上に細かい表面の引っかき傷を見つけた。このような傷は従来のiPhone5sまでは見られなかったといい、一部のユーザは材質や設計上の欠陥ではないかと指摘している。一部のiPhone6/6 PlusユーザはAppleの公式サポートBBSにてこのことを報告しており、声を揃えてこれまでのiPhoneよりも傷つきやすいとしている。
AppleサポートBBSのjake.underwood26は、自身のiPhone6 Plusのディスプレイ角のカーブになっているあたりに明らかな引っかき傷（擦り傷）ができたとしている。しかもそれは極度に保護された状況下に関わらず、ということだ。このユーザはずっとiPhoneユーザだが、過去のiPhoneは1年以上使ってもそのような状況にはならなかったという。
iPhone6のディスプレイの材質が何なのかという細かいところまではAppleは公表していないが、業界内外からもAppleが採用しているのはコーニング（Corning）社のゴリラガラス3のアルミノケイ酸ガラスを材質とされている。一部の人は、このゴリラガラス3のアルミノケイ酸ガラスを使用しているからこそiPhone6シリーズに引っかき傷が発生しやすいということを指摘している。まず、最新のiPhone6/6 Plusが使用しているのは2.5Dのカーブを持ったディスプレイガラスを使用しており、ディスプレイの縁は特に保護されていない。それに対してiPhone5sまでのiPhoneのガラスは平坦で、平坦な構造が震動を防ぐ効果があり、外からの力が加わった時にそれを逃がす効果があるのだという。
iPhone6については、Appleは耐衝撃性の高い熱塑性素材を使っているが、それをディスプレイと本体の間に挟まなくてはならない。硬質な側壁の除去はカーブしたディスプレイが円形の本体をカバーするのに適し、手で持った感覚にも優れているが、円形ベゼルのデザインは逆に表面をカバーするガラスが直接硬質なものと触れやすくしてしまっているのだ。
Appleは公式にはこの件についてコメントをしていないが、一部のユーザはApple Storeで交換してもらうことができたという。しかし必ず交換に成功するとは限らない、というのもこの表面の傷については補償条件の中に含まれていないはずだからだ。
画蛇添足：サファイアガラスかゴリラガラス4で解決するか
4日ほど前にGIGAZINEで、Corningの新製品・ゴリラガラス4が紹介された。従来のゴリラガラス3よりも割れにくいそうで、もしAppleが来年サファイアガラスの製造キャパシティが追いつかなかった時に新型iPhoneに採用される可能性がある。ちなみにゴリラガラス4は耐衝撃性に優れているが、サファイアガラスは耐ひっかき性に強いといわれている（耐衝撃性は弱い）。今回のような擦り傷・引っかき傷問題については、サファイアガラスの方が断然強くなるものとは思われるが、果たして。
なお私は当然ながらiPhone6 Plusのガラス上には少し小さめになるが強化ガラスフィルムを貼っている。今のところ特に問題ない。もし来年秋にiPhone6sがリリースされるのであれば、デザインに大幅な変更はないだろうと思われるので、あとは材質次第ということになる。
いずれにせよ少なくとも修理代をかけたくない人は保険の意味でも保護フィルムは貼ったほうがいいだろう。たとえ、次世代でサファイアガラスディスプレイが採用されたとしても、完璧ではないからだ（サファイアガラス風防の機械式腕時計などを使っている人なら、余計サファイアガラスが完璧ではないことは知っているはずだ）。
記事は以上。
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