元Apple社員が漏らす、スティーブ・ジョブズの強烈な個性とその理由とは

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Appleの創業者として、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は間違いなく一人の伝記的人物であり、彼の個人の魅力と、彼がテクノロジー業界にもたらした深い影響は、他に並ぶものがない(敢えて挙げるなら、ビル・ゲイツくらいだ)。

彼はビジネスの天才で、Apple社を作り出しただけではなく、地球上で最も価値があるテクノロジーブランドを作り上げ、同時にテクノロジー業界に巨大な変革をもたらした。当然人は神でも仏でもなく、知名度やオーラがあっても、欠点というものはある。ジョブズも一部の人には賛同されない一面も持っていた。例えば従業員の立場から見れば、彼はその役色が変わってくる。「強烈な個性があって付き合いにくいボス」というような。

ジョブズは付き合いにくい上司だったという証言がたくさん

ジョブズの仕事上での印象については、多くの人が似たような見方をしている。SafariとWebkitプロジェクトの主管だったDon Meltonがメディアに暴露したところによれば(彼の語ったことの詳細は当ブログ記事で過去とりあげている)、Appleで働くことは防護服を着ないで原子力発電所内で働くようなものだと比喩している。それだけではなく、他の以前の従業員は、しょっちゅう明け方にジョブズからの「すぐに処理しろ」という仕事のメールを受け取っていたという。

しかし、数日前にとある元Apple社員がジョブズに対する新しい見解を暴露している。

元Apple社員による証言、ジョブズの個性は一般に知られているよりも更に強烈

海外メディアのBGRの報道によれば、元Apple社員Ken Rosenが、苛酷な要求以外に、ジョブズの個性はこれまで公に熟知されているものよりも更に強烈だという。

ちなみにKen Rosenは現在マーケティング会社の執行役パートナーとなっているが、彼はジョブズがAppleをクビになった後に設立したNeXT社で働いており、その後1996年、AppleにNeXT社が買収された時に、ジョブズと共にAppleに入った。

そのKen Rosenによれば、”ジョブズはあなた方がこれまで聞いてきたような感じとは完全に違うね。彼は合理的な提案を受けたらすぐにそれを採用するだけではなく、その提案よりも更に高い要求を出すんだ”ということだ。

このような見解を述べたにもかかわらず、Ken Rosenは彼とジョブズと一緒に仕事をしたことの詳細にまでは触れていない。しかし彼はジョブズの”強烈な個性”自体は悪意でやっていることではなく、ジョブズは本当にただ周りの人をうまく異動させたり配置したりして、できるだけ仕事が最高レベルを発揮できるようにしていただけだという。

画蛇添足:ジョブズの精神、今でもAppleの中で生きているか?

ジョブズにまつわるエピソードには枚挙にいとまがない。これから時間が経つにつれ、Appleを退職した人物などからジョブズの思い出話がこれからも多く語られることだろう。

私はジョブズに会ったことないし、人一倍ジョブズに関するものを読み込んだりしているわけでもないと思っているが、それでも彼が残した多くの言葉、例えばもし明日死んでも後悔しないようなことをやれ、というような精神論には深く感銘を受けているし、最もいいものを選ぶために多くのものにNoという、という考えにも共感する。

現在のAppleの幹部達にはそのジョブズの精神が息づいていると後継者のティム・クック(Tim Cook)現Apple CEOは述べているが、果たして本当にそうだろうか?

Appleはその規模から見ても、既に「チャレンジする」企業ではなくなってしまっている。何でも出せば世界一売れる。逆に製品が未完成でデザインが磨かれていなくても、1年に1回などという時間通りに出していかないと株価と評価が下がって、結果的に自分の給与も下がる。だから自分の地位と保身のために人を異動する。そんな動きになっていないだろうか?そしてそんな状況では本当に製品に対してNoという人がいなくなっているのではないだろうか。

その結果が、iPhone5cであり、iPhone6/6 Plusのであり、Apple Watchなのではないだろうか?

とても心配だ。。

記事は以上。

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