やはりiOS7が人気!歴代iOSの初日の更新シェア比較

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昨日、Appleは最新のiOS「iOS 8」の正式版をリリースし、ダウンロードの提供を開始した。

モバイルとネットワークデータの分析をしているMixpanelの統計によれば、リリース初日で、iOS8のマーケットでの普及率は14%を突破したという。
この数字を聞くだけでは凄い数字のように見えるが、では過去のiOSはどうだっただろうか?中国のTencent Technology(腾讯科技)がiOS6、iOS7、iOS8の3世代のiOSの上記のデータを取ったところ、どれが一番AppleのiOSの中で最も初速を出したかが見えてきた。

iOS7が最も人気だったという結果に

iOS_first_day_adopted_share_graph

上の図で明らかなように、上記の3世代のiOSのうち、iOS7の普及速度が一番速かった。リリース後20時間の間に、iOS7の普及率は15%、iOS8は14.22%となっており、その前のiOS6は24時間以内に14.8%という数字になっている(iOS6のみ24時間で、純粋には比較できない数字ではあるが)。また基本的にこの3世代の初日普及率は僅差ということになる。
更に以前のiOS5になると、初日のデータというのは存在しないが、21日後なってもたった21%しかアップデートしていないことがわかっているので、iOS5の初速は遅かったことになる。

それと同時に、モバイル広告会社のTapjoyのデータによれば、iOS8がリリースされて18時間後には6%のユーザしかアップデートに成功しておらず、iOS7は同じく18時間後には12%がアップデートに成功しているというデータがある。サーバの繋がりやすさは同じくらいだったと思うが、2倍の差がついた原因については今のところ不明だ。

僅差ではあるものの、iOS7が最も人気が高いということを証明するデータは他にもある。今年1月、Appleが公開したデータによれば、iOS7はAppleのiOSデバイスの中のシェア率が78%にものぼり、iOS7のリリースからたった3ヶ月でそれほどまでのシェアを占めるようになっていたことがわかっている。
その原因は3つあるといわれている。

1. iOS7の更新内容の革新度合いが非常に大きく、iOS史上最大の革命的な変化があった。iOS7のフラットデザインはこれまでのスキューモーフィズムを覆すデザインであり、その新しいシステムをすぐに体験してみたいと思ったユーザが多かったのもうなずける。
2. iOS7のハードウェアのサポートや最適化がその普及を加速した。2010年の夏にリリースされたiPhone4は特に最適化によってスムーズに動くようになったのは記憶に新しい。
3. LTEネットワークとWi-Fiの速度向上によって、ユーザによってダウンロードが速くなり、更新がしやすくなったことがあげられる。前出のMixpanelの調査によれば、現行のダウンロードの標準スピードでは、ユーザは6分ほどのダウンロードでアップデートできるようになり、それ以前のiOSよりも状況がよくなった。

iOS8を振り返ってみると、分析機構は、iOS8のアップデートが少し遅れている原因はより多くの内蔵メモリの空きがないとアップデートができないことに原因があるとみているようだ。多くのユーザが、iOS8にアップデートするのには4.5GB以上の空間が必要だと報告しており、一部のユーザによれば6GBも必要だという人もいる。16GBのiPhoneを持っている人にとっては、足踏みをしてしまう可能性が高いのが現状だ。

Androidに比べたら圧倒的にアップデートされているiOS、さすがApple?

iOS_Android-OS_Compare

ここ数年のAppleの発表イベントで、ティム・クックCEOをはじめとする幹部達が最新のiOSの普及率について、Androidと比較して説明することが多いが、確かにAndroidはシステムのバージョンにばらつきが多すぎる。
上の図は統計機関OpenSignalによるデータによって作られたもので、図の中で明らかにAndroidのバージョン毎のシェア率の分散・断片化がますますひどくなっているのがわかるだろう。数年前にリリースされたAndroid2.2が一定のシェア率を持つなど、アプリのデベロッパーにとっては頭が痛い現象だろう。
この分散化現象には3つの原因があると考えられる。

1. Appleのエコシステムに集約されたiOSは完全にAppleにコントロールされており、新しいシステムがリリースされると、Appleはすぐに全世界のユーザにその情報を配布できる。
2. Androidはデバイスを作っているのが他社のため、開発元のGoogleは全てを掌握することができず、自身のNexusシリーズのユーザにしかすぐに通知ができない。他のメーカーのAndroid機については、チップメーカー、提携メーカーの都合に合わせるしかないからだ。またそれぞれのハードウェアの規格の違いもアップデートを遅らせる原因となっている。
3. Appleは新しいバージョンのiOSをリリースすると旧バージョンの認証を取り消しており、iOSの復元には新しいiOSを適用する必要がある。

現在の情勢を見る限り、現状はiOS8の普及速度はiOS7ほど速くはないものの、現在圧倒的なシェア率を誇るiOS7のシェア率が減ってiOS8にとってかわられていくのは時間の問題で、iOSアプリのデベロッパーはiOSのシェア分散に悩まされることはないだろう。

画蛇添足:iOS7が最も人気といっても僅差。iOS8ってどう?

iOS7が最も人気といっても、初速は僅差だ。
ただ、iOS8はアップデートの際に史上最大のアップデートとAppleがうたっていたが、アップデートして1日使ったが果たしてそうか?という疑問が残る。
iOS8はかなり気をつけていないと殆どiOS7との違いがわからないからだ。

iOS5からiOS6にアップデートしたような感覚かもしれない。
まあ、私個人としては特にそこにものすごいイノベーションを求めているわけではないのだが。。
ヘルスケアも使う人をかなり限った機能だと思われる。
それよりも地図アプリとかなんとかしてほしい。。

記事は以上。

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