Apple(アップル)の次世代iPhone「iPhone6」が無線充電・非接触充電技術を採用するかどうかは不明だが、Appleがその技術に着手しているのは間違いないようだ。というのも、Appleは近年既に多くの無線充電に関する技術特許を取得しており、今週更にそこに1つ発明特許が追加されたようだ。
1m以上離しても充電可能な技術・・・NFMR(近接磁場共鳴)
米国の特許商標局は今週、Appleが出願した発明特許に認可を与えている(出願は2012年12月にも行われている)。その発明とは、NFMR(Near Field Magnetic Resonance、近接磁場共鳴)という技術に関するもので、このNFMRは現在多くのメーカーが使用しているセンサー式充電技術と異なっているという。なぜならNFMR無線充電技術では、充電するデバイスを充電器(充電板)から1m以上離しても充電できるからだ。
コンピュータ周辺機器への無線電源供給も可能に
この発明特許の大部分の技術の適用範囲はコンピュータシステムのあらゆる方面に渡っており、しかも複数の機器に充電できるのが特徴だ。iMacのようなデスクトップコンピュータに内蔵されたNFMRが電源を供給し、例えばマウスやキーボードのような複数の外付けデバイスに近接電磁場共鳴回路をつけて充電する、といったような具合だ。この無線電源装置は非常に体積が小さくて済むようで、Appleは特許出願文書にてこの装置がボタン電池並の大きさだと記述している。
スマートフォン・ウェアラブルデバイスへの応用なるか
それ以外にも、Appleは特許出願文書の中でNFMRはデバイスを直接充電ベースに接触することが必要なくなって便利であることを強調している。確かにiPhoneなどのスマートフォンやiWatchなどのウェアラブルデバイスが紐付き状態から解放され、特に充電を意識することなく使えるのだとしたら、これは非常に素晴らしい発明だ。街中でも公共の場所に充電ステーションができるなど、様々な応用方法が考えられるだろう。
AppleはNFMRの安全性を強調
しかしやはり心配なのは人体への安全だ。特殊な装置だけに反応するのであればいいが、人体に埋め込まれている人工心臓やペースメーカー、または健康体の身体そのものにも影響を与えるものでなければよいのだが。
Appleはそんなことを見越してか、この技術が非常に安全であることを特許出願文書にて強調している。しかしまだ十分な実験が行われて科学的に証明されない限り、人々を安心させるのは難しい。
いずれにせよ、この技術が安全なのであればこれ以上便利なものはないので、ぜひ普及させてもらいたいと思う。
(情報源:WeiPhone)
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