日本時間6月3日未明にApple(アップル)が開催したWWDC2014の基調講演で、
次世代iOS「iOS8」が発表され、
また同時にiOS8 beta1(最初のベータテストバージョン)が公開された。
このベータテスト版はAppleのデベロッパーアカウントを持っている人向けのバージョンで、
文字通りあくまでまだまだテスト用のため、
従来のiOS7 beta版と同様、多くのバグがある。
既にiOS8 beta1を導入した人達の貴重な情報によると、以下のいくつかの問題があるらしい。
1. 言語の表示が不完全
例えば簡体字中国語を選んでも、いくつかの画面では英語が残っているなど。
2. デスクトップ検索(spotlight)のバグ
検索機能にバグがあり、使用することができなかったりする。
3. キーボードのバグ
キーボードを表示させた状態でどの位置でもいいので下方向にスワイプすると、
何もインプットできない状態になる。
4. カレンダーのバグ
カレンダーアプリが何の理由もなく落ちることがある
5. アラームが鳴らない
一部のiPhoneにおいて(例えばA1528のiPhone5s等)、
時計アプリでアラームを設置しても鳴らないという状況が報告されている。
6. 電話をかけるとブラックアウト
電話をかけているときに、突然iPhoneがブラックアウトしてしまうことがある。
10秒ほどすると正常に戻る。
7. Wi-Fi接続問題
一部のアプリでWi-Fi環境下で使ってもネットに接続できないと表示されることがある。
8. サードパーティ製アプリの問題
サードパーティ製アプリがうまく使用できない。
大部分が起動してもすぐに落ちてしまうという現象。
9. iPhone5が非常に遅くなる
iPhone5だと特にiOS8ベータ1が全体的に動作が緩慢になり、
ひっかかるような動きをする。
また原因不明の再起動が頻繁に起こったり、
電池の消耗が早かったりする。
また100%充電した後に、明らかに100%電池があるのに残量20%以下の警告が出たりする。
10. カメラアプリがブラックアウト
ロック画面からカメラアイコンを上にスワイプすることでカメラアプリに入る時に、
かなり高い確率でカメラアプリがブラックアウトし、正常に使用できない。
11. サードパーティ製のアプリでカメラを使用するとフリーズ
例えばチャットアプリのWeChat等で、
カメラを使用して写真を撮影しようとすると固まってしまう。
ホームボタンダブルクリックでホーム画面には戻ることができるので、
そこでApp Switcherを呼び出してアプリをいったん落とさないと使用できない。
そして以上はまだまだ氷山の一角のようだ。
もともとiOSのベータ版はデベロッパーでない人が興味本位でやるものではないため、
導入は慎重にするべきだ。
iOS7 beta1もひどいものだったが、iOS8 beta1もご多分に漏れずひどいという結果となった。
これから秋の正式版リリースに向けてベータ版のバージョンアップを重ねブラッシュアップしていくと思われるが、
素人はもちろん手を出さない方がいい。
そして、もちろん脱獄犯や脱獄フリークは手を出してはいけない。
なお、iOS8ベータ1を導入してやはりiOS7.1.1に戻したい場合は、
該当する機種のiOS7.1.1のOFW(オリジナルファームウェア)をダウンロードし、
iTunesでMacではOptionキー、WindowsではShiftキーを押しながら復元ボタンを押し、
ダウンロードしたiOS7.1.1のOFWを選択して復元すればiOS7.1.1に戻る。
iOSオリジナルファームウェアは当ブログ記事にもダウンロードリンクがあるのでご参照を。
記事は以上。