来月ドイツでオークションが開かれ、
そこでAppleの往年の名機、「Lisa 1」が出品されることがわかった。
その競売成約希望価格はなんと42,000米ドル(420万円)だ。
Lisa 1は1983年にApple(アップル)からリリースされたパーソナルコンピュータだ。
その名前は同社の共同創業者で前CEOの故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の娘の名前から命名され、
まだMacintoshが販売される前で、Lisa OSが搭載されていた。
当時としてはかなり先進的な機能と操作性を備えていたのだが、
動作の遅さや価格の高さ(当時1万ドル、日本円約233万円)などの理由で商業的には失敗し、
在庫の殆どが税金対策のために埋め立て処分をされてしまったことで有名だ。
ドイツのテクニカル・アンティークスを専門に扱うオークション業者「Team Breker(日本語サイトはこちら)」のUwe Brekerは、
「Apple 1が現代のコンピュータの始まりというのは全く信じがたい。
Appleは多くのコンピュータ製品を作り出してきたが、
その中でもLisa 1で打ち出された多くの機能は現在でも使用されている。
例えばマウスや、アイコンを使ったユーザインターフェース(UI)、そしてゴミ箱などだ」
「AppleのLisa 1は販売された当時はとても人気があったわけではないが、
今は多くの人がその存在を貴重だと感じている。
今の基準でこのコンピュータを見れば、
非常に基本的な機能しかないかもしれないが、
Lisa 1は正にコンピュータの歴史の一部となっているのだ」
とLisa 1のことを持ち上げている。
ちなみにLisa 1は2010年にもeBay上でオークションが行われ、
当時の最高取引成約価格は15,000米ドルだった。
また今年別のオークションにも出たことがあり、
その時の成約価格は25,000米ドルだった。
今回は42,000米ドルの値がつくだろうか?
記事は以上。