先日、「賠償金請求額はなんと約2,000億円!AppleがSamsungを相手にまた特許訴訟」という記事を書いたとおり、
正に来週から、第二次Apple-Samsung戦争が勃発しようとしているところ。
しかしその中で何が争われようとしているのか?
AppleはSamsung(或いはGoogle)がiOSの5つの機能や技術特許を侵害したと考えている。
我々はそこをある程度把握した上でこの特許紛争を見守らなければならないと思う。
Appleが考える、SamsungがパクったとするiOSの5つの機能と技術特許
■1. 特許No: Patent 5,946,647
コンピュータが生成するデータに基づきOSを実行することとその方法。
具体的に言うと、例えばメールやSMSを受け取った際に、
その中に住所や時間などの文字が入っていた場合、
iOSは自動的にその文字を強調して表示し、
タップするとそれをスケジュール表やリマインダーに入れることができる機能のこと。
■2. 特許No: Patent 6,847,959
コンピュータシステムの中で関連する情報を検索する機能。
Appleはこれを全検索特許の核心としている。
具体的には、Spotlightに文字を入れると、
システム内の情報の全てに対して検索をかけることができる機能のこと。
■3. 特許No: Patent 7,761,414
デバイス同士でデータを同期できる機能。
例えばあなたが文字を入力すると同時に、
ソフトウェアはバックグラウンドで自動的にそのデータをiCloud上にアップし、
同時に他のiOSデバイスもiCloudからその内容を受け取り、
他のデバイスのユーザもそれらのデータを閲覧できる機能のこと。
■4. 特許No: Patent 8,046,721
ロックスクリーン解除スクリーン上で何らかの手の動きにより解除できる機能。
これは一番わかりやすいだろう。
恐らく毎日ユーザがやっていることだからだ(スワイプによるアンロック)。
■5. 特許No: Patent 8,074,172
文字提案の方式、システムとGUI。
この特許は具体的にはキーボードインプットのオートコレクト機能で、
これは英語で入力する人は誰でも使っている機能と言えるだろう。
上記をみると、これはSamsungというよりGoogleのAndroid OSそのものの機能という感じがする。
AppleはSamsungに訴訟を仕掛けているのだが、
Samsungはこれらの機能はGoogleが開発したものだと言って、
Googleに責任があるという論法を使おうとしている。
AppleとSamsungのOSを争いは、
場合によってAppleとGoogleの戦いになってきてしまうかもしれない。
今後の動きに注目だ。
記事は以上。