Appleの組立工場、Foxconnが大幅な増益
WSJのレポートによると、
Apple(アップル)の最大の組立生産委託先であるFoxconnを経営する台湾のHon Hai(鴻海)が、
iPhoneとiPadの販売が好調であることを受けて、
利益が13%増えて1,067億ニュー台湾ドル(約35億米ドル、約3,500億円)となったとのこと。
また収入のうち40%以上がAppleによってもたらされたものであったこともわかっている。
数日前には、Appleのもう1つの生産委託先であるPegatron(ペガトロン)も利益が22%増加したニュースが流れていた(9to5Macの記事)。
iPhoneとiPadの売上が好調であることの証明
台湾Hon Hai(鴻海)の業績は間違いなくAppleによる支えによるものである。
Appleは2013年12月28日までの四半期でiPhoneを5,100万台も売り上げた。
これは前年の同時期に比べ7%多い数字である。
また同時期にAppleはiPadを2,600万台販売しており、
前年同時期の2,290万台を大きく上回っている。
FoxconnとPegatronとは
Foxconn(フォックスコン、中国名”富士康”)はHon Hai(鴻海)の精密組立工場の俗称で、
iPhoneやiPadの大量生産を引き受けていることで有名。
またPegatron(ペガトロン)もiPhone5cやiPad miniの組立をAppleから受注していることで有名だ。
Foxconnはここ数年来、Appleにおんぶに抱っこの経営体制からの脱却を図るために、
9,000万ドル(約90億円)を新たな製造業務やソフトウェア開発業務に投資するなど、
多角化経営をしようとしているが、
やはりAppleから完全に脱却するにはいかないようだ。
Appleは既に次世代iPhone「iPhone6」の9,000万台の組立をFoxconnに発注したというニュースもある。
Apple自身ももちろん増収増益
Appleは576億米ドル(約5兆7,600万円)もの利益をAppleの会計年度の2014年1Q(カレンダー上では2013年4Q)にあげたとしており(9to5Macの記事)、
この利益は、5,100万台のiPhoneと2,600万台のiPad、そして600万台のiPodと480万台のMacなど、
Appleの過去最高の売上げ記録によるものだとされている。
ワーカーさん達は。。
しかし冒頭の写真にあるような一般のワーカーさん達の給与は中国の給与では月5万円程度と見られており、
もちろん中国で多くの雇用を生み出しているとは言え、
やはり労働集約型の資本主義搾取構造のひな形なのではないかと思ったりもする。
記事は以上。