Appleからの受注が減ったSamsungがチップ生産に苦心

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Appleのチップ生産、宿敵Samsungへのおんぶにだっこ体制が終了

今月初頭に、Samsung(サムスン)がApple(アップル)の次世代iPhoneに使われる予定のCPU、
「A8チップ」を受注したというニュースが流れた。
しかし同時に台湾のTSMCもA8チップの生産を受注しており、
そのキャパシティは予想を遥かに超え、
既に9000万台のiPhone6の組立を発注しているAppleとしても、
にっくきSamsungに代わるサプライヤーとして非常に頼もしく思っているに違いない。
Appleは昨年末の2013年4Qで5,100万台というiPhone史上最高の売上げを記録しており、
今回のサプライチェーンのグッドニュースで破竹の勢いだ。

Samsung、チップ生産で今後苦戦

しかし、最近Samsungに関しては最近不利な情報が流れているようだ。
とある韓国のメディアの最新の情報によると
SamsungはAppleからの受注の減少と在庫による圧迫により、
米国テキサス州オースティンに投資して建設したチップ製造工場がここ数日かなり苦戦しているようだ。
Samsungの上層部の話では、同社は上記の向上に対する投資を9.26億ドルまで減らし、
また一部のチップ製造の生産ラインの稼働を止めるという。

Samsungの上記のオースティンの工場は5,500人の従業員を抱え、
毎年15億ドルの営業収入を稼ぎ出していたが、
今年2月の稼働率は70%にも満たないという。
Samsungが米国で工場に投資した目的はチップの生産で、
これまでずっと最大の受注先はAppleだったが、
今年Appleが次世代iPhoneの発注の多くを台湾TSMCに振り向けたことが原因で、
Samsungは代わりの客先を探さなければいけなくなってしまったようだ。

それ以外にも、Samsungのチップ生産業務が別の難題にぶち当たっているらしい。
Bernstein Researchのレポートによると、
Samsungがリソースを20nmプロセス生産設備から14nm〜16nmのプロセス仕様に切り替えようとしており、
これが将来的にもAppleの受注を受けられる確率を低くしており、
更にこのプロセス変更は比較的困難であるとの分析がある。

チップ生産以外にも、スマホ市場での競争激化

サプライチェーン業務以外にも、
スマホ市場でもSamsungは困難に面している。
Nokiaやその他世界の多くのメーカーも、
世界最大の市場である中国で中〜低価格スマホのシェア争いに加わっており、
Samsungと営業や価格競争を繰り広げるようになった。
恐らくSamsungにとっては今年から更に難しい戦いを強いられることになるだろう。

Appleも油断できない

もちろんAppleもうかうかしてはいられない。
これからもっとイノベーティブな製品を作り出していかないと、
あっという間に他のスマホメーカーにシェアを奪われ、
高い値段を付けて売っていけなくなってしまうだろう。

記事は以上。

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