GT Advancedの次世代iPhoneへのサファイアガラスディスプレイの支給率が低下?
リサーチ会社「DigiTimes Research」が発表した新しいリサーチレポートによると、
Apple(アップル)のサファイアガラスのサプライヤーのGT Advancedは、
Appleの次世代iPhoneデバイス(俗にiPhone6と呼ばれる)のサファイアガラスディスプレイのうち、
9%〜16%しか支給しないことがわかった。
このレポートはGT Advancedが売上げ予測値を1.88〜3.48億ドルの範囲で見積もっていることによるもので、
これによってAppleは全部で630〜1160万枚のサファイヤガラスディスプレイを用意することがわかる。
もしAppleの次世代iPhoneのディスプレイサイズが5インチだったとして、
サファイアガラスディスプレイの販売予測額を割り出すと、
出荷量はだいたい627〜1,160万枚と見積もれるようだ。
DigiTimes Researchの予測通り、
Appleは2014年に7,000万台の次世代iPhoneを販売するといわれており、
GT Advancedはこの次世代iPhoneのサファイアディスプレイのうち、
9%〜16%のサプライを担当することとなる。
アナリストMatt MargoilsのレポートではGT Advancedの生産キャパは1億〜2億枚
このリサーチレポートの詳細は、
先月のアナリストのMatt Margoilsの予測とは明らかに対照的だ。
Matt Margoilsは先月、GT Advancedが518セットものサファイアガラス溶解炉システムと、
420セットもの生産設備を予約したとしているからだ。
Margoils氏によると、これらの生産設備を使えば、
GT Advancedは毎年1.03〜1.16億枚のサファイアガラスディスプレイを生産できるとしており、
更に9,000万枚の余剰キャパまであるという。
つまりAppleが1〜2億台の5インチディスプレイの生産を要求としたとしても、
完全にまかなえる生産ラインを持っているということになる。
参考になる数値として、2013年にAppleによるiPhoneデバイスの販売量は1.5億台に達しており、
Margoils氏の分析もあながち間違ってはいないと言えよう。
iPhone6には果たしてサファイアガラスが使用されるのか?
次世代iPhoneとされるiPhone6にサファイアガラスディスプレイが使われる、
という噂は以前から伝わっており、現在まで絶えることがない。
また他の予測筋からは、
次世代iPhoneデバイスにはカメラのレンズやホームボタンにも、
サファイアガラスが用いられるという。
その他、先月のAppleの取締役会において、
CEOのTim Cook(ティム・クック)は、
サファイアガラスの生産を”秘密プロジェクト”としたことで、
この手の無数の噂や憶測を生み出しているといえる。
私個人的な分析として、
もしGT AdvancedがMargoils氏の分析通り、
膨大なサファイアガラスディスプレイの生産設備を予約しているとしたら、
GT AdvancedはAppleだけではなく他のAndroid等のディスプレイも製造する予定なのかもしれない、
という分析をすることもできよう。
そうなるとAppleの次世代iPhoneはその優位性を早速失うことになるかもしれない。
記事は以上。