Appleがモバイルペイメントの領域に進出、PayPalの地位を脅かす?

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米Apple(アップル)社が既に多くのクレジットカード会社に提携を持ちかけ、モバイルペイメントの領域に進出しようとしていることは多くのメディアが報じているところだ。また次世代iPhone「iPhone6」のロジックボード(メイン基板)や回路図の流出で、NFC(近距離非接触通信)チップの搭載が判明している(詳細は当ブログのiPhone6のリーク情報まとめ記事参照)ことから、Appleがモバイルペイメントに本腰を入れていることは明らかだ。
更に、iPhone6から搭載される予定の次世代iOS「iOS8」からは現在iPhone5sのみに搭載されているTouch ID(指紋認証システム)を現在のロック解除とApp Storeの購入商人のためだけではなく、サードパーティーアプリにも開放すると今年6月のWWDCでAppleが発表していることから、Touch IDの指紋認証でモバイルアプリの本人認証を行おうとしているのは鉄板だ。

しかしそんな動きが、これまでeBayの決済手段として登場し、世界で大きなシェアを持つモバイルペイメント「PayPal」の地位を脅かすかもしれない。Apple Insiderがそんな刺激的なニュースを伝えている。

Appleのモバイルペイメント”iWallet”は”部屋の中のゾウ”となる!?

BairdのアナリストColin Sebatianが数日前発表したレポートにおいて、Appleがリリースしようとしている新製品(即ちiPhone6)が、同社がモバイルペイメント業界で飛躍するための重要な基礎となり、そのことがPayPalに競争プレッシャーを与えると分析している。以前のメディア報道でAppleは既にiPhone6のデジタルペイメントシステムのために、American Express、MasterCard、そしてVisaと提携契約を既に結んでいることがわかっている。

Sebatian氏はAppleがモバイルペイメントとしてリリースするであろう”iWallet(仮称)”を”部屋の中のゾウ”と形容しており、つまりこれは全く無視できないということを表している。”決済代行業界では当然競争には事欠かないが、Appleが最もPayPalの現在の地位に脅威となる可能性が最も高いと考えている”とSebatian氏は分析する。

Appleはモバイルペイメント市場で圧倒的な優位に立つ

IDCのデータでは、2017年にモバイルペイメント市場は1兆米ドル(約100兆円)規模となると予測されている。最近モバイルペイメント業界に入った、Amazon、GoogleとeBayを含む企業のうち、Appleだけが唯一非常に強大なユーザを抱え、モバイルペイメントを有効的に使える企業といっても過言ではないだろう。AppleのiTunesユーザは8億人を超え、そのうちの大多数はクレジットカードをApple IDに紐付けしている。

Sebatian氏は”我々はAppleのクローズドなプラットフォームとソフトウェアの実力、そしてブランド力が他社よりも優勢であり、その他にウェアラブルデバイスとのマッチングもそのキーとなる要素となるだろう。我々は同社にとってモバイルペイメントが非常に巨大なチャンスになると考えている”とレポートで述べている。

そして忘れてはいけないのが、iTunesやApp Storeで大量のユーザを抱えている以外にも、Appleの顧客はまず最も価値をもった消費者の集まりでもあることだ。Androidは世界の市場シェアでは確かにAppleのiOSを上回っているが、昨年のバケーション等重要な救済実での販売データを見れば、AppleのiOSこそがモバイルデバイスでの商品の購入に最も多く使われているデバイスだということが証明されている。

Appleのモバイルペイメントについても、9月9日のスペシャルイベントに注目だ!

このAppleのモバイルペイメントの詳細については、恐らく米国時間9月9日(日本時間9月10日午前2時)に行われる新製品発表スペシャルイベントで、iPhone6の詳細と共に明らかになる予定だ。

個人的には当ブログのiPhoneのSIMロック解除サービス「ファクトリーアンロック」「ロジックボード交換」及びネットTV「NIPPON TV」のサービスは全てPayPalを主に決済手段としているので、非常に気になるところでもある。もちろんAppleのモバイルペイメントが公開されたら導入する予定だ。

記事は以上。

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