最近AppleのBBS上で、
iPhone5sのTouch IDを使用している時の問題が話題となっている。
この指紋センサーの指紋認識感度が、
以前に比べて落ちてきたというのだ。
あるユーザーは2〜3回スキャンをしてようやく認識されるという。
この問題について、デベロッパーのDr. Dangが以下のような解説をしている。
「10月中旬からずっとiPhone5sのTouch IDを使用している。
全体的には私はこの機能が気に入っている。
以前のスワイプして解除やパスコードを入れる方式に比べると非常に速くロック画面の解除が可能だからだ。
しかし最近私のiPhone5sは2回も指紋の登録をし直している。
信じてもらえないかもしれないが、
どうやらTouch IDは時間が経つにつれ指紋認識能力が落ちていくようなのだ。
先週末、私は再度指紋の登録をし直した。
その後Touch IDの指紋認識速度が驚くほど速くなり、
しかも非常に正確になった。
まるでiPhone5sを初めて手に入れたときのように。
また数週間前に一回指紋登録をし直したときのように。
私はTouch IDの認識能力がどうしようもなくなったと感じたときに、
再度指紋登録をやり直すようにしている」
つまり、Dr. DangもTouch IDの動作原理についてはわかっておらず、
問題の真の原因を特定できていないため、
対症療法をするしかないのが現状であることを認めている。
ただ、Touch IDが毎回指紋をスキャンするたびに、
指紋のデータを微妙に書き換えたりするなどの調整を行っている場合は、
認識能力が逆に下がっていく可能性はあるとしている。
持続性と信頼性が指紋認証システムの技術的な弱点であり、
それがこれまでモバイルデバイスに広く指紋認証が用いられていない原因でもある。
しかしAppleが買収したAuthenTecの技術がその弱点をカバーするものと見られていた。
AuthenTecの共同創始者の以前の説明によると、
Touch IDの元となったAuthenTecの指紋認証システムは、
継続的に指紋を学習し、
使えば使うほど指紋認識能力が高まるとしていた。
ということは、
その学習・調整能力が逆に何らかの支障をきたしている可能性はあるかもしれない。
私の周囲の内部情報では、
AppleはAppleStoreにおいて、
Touch IDに起因するiPhone5sの交換が非常に多いのだとか。。
恐らく不具合がまだ多いに違いない。
iPad AirやiPad mini RetinaディスプレイモデルにTouch IDが採用されなかったのは、
不具合による交換を恐れてのことかもしれない。
私はiPhone5sを使い始めて2〜3週間、まだ指紋の再登録は行っていないが、
確かに稀にだが何回指を置いても認識されないことがある。
もしiPhone5sのTouch ID 指紋認証がおかしくなったら、
指紋を登録し直すか、
もし頻繁におかしくなるようだったらApple Storeに持ち込んでみるといいかもしれない
(もちろんあらかじめGenius Barの予約を忘れずに)
記事は以上。