キャリアによるSIMロックがかかっているiPhoneを、他のキャリアのSIMを挿しても使えるようにするSIMロック解除(SIMアンロック)。そのSIMロック解除に現在でも使われる、各種SIMロック解除アダプタ(以下俗称SIM下駄。SIMカードの下に履かせるフレキ基板+チップ型のハードウェア)。
※SIMロック解除に関するまとめ記事はこちら。
なお、当然のことながらSIM下駄の購入・使用については、全て自己責任で実行を。
※R-SIMシリーズについては、品質に個体差があり、当ブログやその他Amazonやヤフオク等での口コミで品質が悪いのが明らかだ。またSIM下駄業界内でも非常に評判が悪いため、紹介から外させてもらっている。悪しからず。
iPhone機種別SIMロック解除アダプタ(SIM下駄)紹介
iPhone 5〜iPhone 7/7 Plus
※iPhone 7/iPhone 7 Plus/iPhone 6s/iPhone 6s Plus/iPhone 6/iPhone 6 Plus/iPhone SE/iPhone 5s/iPhone 5c/iPhone 5
■1. スマートキングX(SMART KING X)
進化してこれまで不可能だったことを実現したSIM下駄が登場している。その名も【スマートキングX(SMART KING X)】。
重要!注意!
※2017/10/4にリリースされたiOS 11.0.2によってアクティベーション方式が見直されたことで【スマートキングX】が対策されてしまい、アクティベーションが不可になった。対策方法もあるが大変複雑になり、場合によってはオールリセットが必要になっている。以下が具体的な方法の解説ページ。
現在スマートキングXを使っている人はiOS 11.0.2以上に上げないように。また既に上げてしまった人は上記の手段で使用できるようにするしかない。
そしてSoftBank/AT&T/Sprint版の人はバージョンアップしても問題ないファクトリーアンロックをお勧めする。
https://xiaolongchakan.com/archives/4031729.html
詳細の紹介記事はこちら。
iPhone 5以降から最新のiPhone 7/7 Plusまで(nanoSIM仕様のiPhone)、キャリアもSoftBank/au/docomo全対応。iOSバージョン、BBバージョンも関係なく解除可能。また4G-LTEの通信、テザリングにも対応している。
※あらかじめキャリアプロファイルのインストール(APN設定)が必要で、また再アクティベーションが必要なため、SIMの入れ替えの際にはインターネットに接続されたWi-Fi環境が必要となるので要注意。
スマートキングXと従来のSIM下駄(スマートキング、GPP、R-SIM含む)の違い
スマートキングXは従来のSIM下駄(スマートキングに限らず、GPPやR-SIM等含む)に比べ、大きく進化している。その違いをいくつか並べてみよう。
- キャリア毎にわかれていない、オールインワン
以前のスマートキングでは、それぞれSoftbank版、au版、docomo版を選んで購入する必要があったが、今回のスマートキングXでは、それら3つのキャリアをどれもこの1枚で解除することが可能となった。 - 安定した解除を実現
特にR-SIM等は個体差があり、解除できる場合とできない場合があったり、暫く時間が経つともう一度SIMをアクティベートしないと使えなかったりすることもあったが、スマートキングXは一切そういうことがなく、個体差のない安定した動作を検証の結果確認している。 - 対応機種の拡大、4G-LTE通信が安定して使用可能
これまではiPhone 5以上は2G環境でしか安定して使えなかったが、今回のスマートキングXではiPhone 5以上でも4G-LTEの通信が問題なく行える。 - テザリングも可能に
従来のSIM下駄ではテザリングができないことがあったが、スマートキングXでは問題なく行えることを確認済み。 - 特殊なSIMトレイは必要なし
従来のSIM下駄の一部は、チップが大きいためはみ出ており、そのために特殊なSIMトレイ(SIM下駄に付属)を使用する必要があるものもあった。スマートキングXはそんな特殊・特別なSIMトレイは必要なく、これまでのiPhoneに付属しているSIMトレイを利用できる。 - 今後のiOSバージョンやBBバージョンアップにも対応
これは裏情報だが、スマートキングXは特殊な技術を使っており、今後のiOSバージョンアップやBB(ベースバンドモデムチップ)のバージョンアップにも対応する。もちろんメーカーとしても100%保証するものではないが、かなり長い間使用することができるだろう。
ただし、スマートキングXにも、いくつかの注意事項がある。うちいくつかはSIM下駄ならではのデメリットとなるので要注意だ。
SIM下駄ならではのデメリット
- 今回のSIM下駄「スマートキングX」はキャリアの偽装ではなく、ネットワーク認証許可を得る過程を回避する、という方法がとられている。従って、今後のApple側によるネットワーク認証方法が変更・対策されて使えなくなる可能性がある。その場合、OTAアップデート等は可能だが、iTunesに接続した復元をするとSIM下駄が使えなくなる。
- SIM下駄はやはりチップに微量とはいえ電力を供給する必要があるため、バッテリーの持ちは通常のSIMフリー版やSIM下駄を履いていない状態よりは悪くなる。これはSIM下駄の運命ともいえる。
- 基本的に通常のSIMカードの下にフレキ基板を履かせて挿入することになるため、挿入が固くなる。装着位置などが悪く、挿入が固い状態で無理矢理挿入すると、場合によってはロジックボード上のSIMカードスロットが故障して、SIMカードが中に入ったまま取り出せないことになることもあるので要注意(要修理)。
- ハードウェアが対応していない周波数のものを拾えるようになるわけではない。特にiPhone 5/5s/5c/6はハードウェア的にサポートする周波数がキャリアによって異なるので、要注意だ。
スマートキングX限定のデメリット
- 今回のスマートキングXでは、再アクティベーションが必要となるため、SIMの入れ替えの際にはインターネットに繋がったWi-Fi環境が必要となるので要注意。
- APNの設定を先にしておかないと、ネットに繋がらないか、最悪の場合はパケ死する可能性があるので、必ずAPNを先に設定しておくこと。またその際にもキャリアプロファイルのダウンロードが必要となるため、Wi-Fi環境が必須だ。
スマートキングXの購入はこちらから
iPhone4S
SIM下駄によって2G/3G両方の完全なSIMロック解除が可能。
【使用可能iOS】
・iOS5.0〜iOS8.0.2
■2. SmartKing 4S
私自身も開発に関わっているSIM下駄。紹介記事はこちら。
載せて挿すだけ!が合い言葉の、最も簡単にSIMロック解除ができる、iPhone4S専用SIM下駄「SmartKing(スマートキング) 4S」。iOS7にも対応。
SIM下駄そのものがSoftbank版かau版に初期化されていて、ただSIMを載せて挿すだけで電波を掴むのでオススメ。
■3. heicard (Micro SIM) iPhone4S対応版
内容を書き換え可能な、他のSIM下駄とは一線を画した新鋭の「heicard」。
iPhone4S専用版は、iOS7にも対応している。
■4. GPP SIM
iPhone4Sから登場した新種のSIM下駄。
キングモバイルが日本正規代理店となっている。
他は偽物を売っている(つかまされている。。と言った方がいいか)ところが多い。
内容はGeveyと基本的には同じだ。ソフトバンク、au両対応。
キングモバイルが動作確認・保証している特注仕様の購入はこちら。
【iPhone4S/最新iOS6.1にも対応】SIMロック解除アダプタ GPP(日本正規販売代理店キングモバイル特注仕様)【ソフトバンクとauの両キャリアに使用可能・日本語説明書付き】
販売元:GPP
販売元:Amazon.co.jp
■5. Gevey Ultra S
SIM下駄といえばGeveyというくらい一時期世界を席巻したが、現在は動きが低迷しており、偽物が非常に多いのが難点だ。
iOS6対応版は、iOS7にもそのまま対応している。ソフトバンク、au版両対応。
【iPhone4S/iOS 6.0/5.1.1も 対応】SIMロック解除アダプタ GEVEY Ultra S AU/Softbank iPhone4s用 [エレクトロニクス]
商標:GEVEY
iPhone4
※ベースバンド(BB)4.10.01以下を維持している人しかSIM下駄によるSIMロック解除ができない。
【使用可能BB】
・02.10.04 (iOS 4.1)
・03.10.01 (iOS 4.2/4.2.1)
・04.10.01 (iOS 4.3〜4.3.5)
■6. Gevey Ultra
BB4.10.1以下を維持してアップグレードしていることが条件だが、
iOS6.1.3にも対応している
(Gevey日本正規代理店さんにも直接確認済み)。
iOS6.1.2までだがFuriousModも対応しているので、
再起動しても自動的にSIMロック解除ができる。
脱獄アプリTetherMeやMyWiなどを利用したテザリングも可能。
iPhone4対応 SIMロック解除アダプタ Gevey Ultra [エレクトロニクス]
商標:gevey
■7. TPSIM iPhone4用
TPSIMは基本的に上記Gevey Ultraのコピー品だが、動作には問題ないようだ。なお、現在このTP-SIMの開発元だったChinasnowはiPhone5s/5c/5/4sに対応したheicardを製造している。
【iPhone4専用/iOS4.3.5まで対応】SIMロック解除アダプタ TPSIM [エレクトロニクス]
商標:TPSIM
記事は以上。