製品は素晴らしいけど売れなかった、Appleの6つの過去の製品とは

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Appleの製品は最近こそリリースされた直後、業界で後から出てくる製品のスタンダードになるほど、各方面で時代をリードする役割を果たしていますが、実は全てのApple製品がこれまで成功を収めてきたわけではありません。製品自体が非常に優秀だったとしても、です。

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Cult of Macが、製品自体は優秀だったのに売れなかったこれまでのApple製品のうち、6つの製品に絞って紹介しています。

1.Newton MessagePad

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この製品はAppleにとって初めての、手のひらサイズ(笑)のモバイルデバイスでした。しかし惜しいことにこの製品はAppleの期待ほどは売れませんでした。ただ、多くの人が、Apple社が90年代に混乱期を迎えていてそれが反映されてしまったことを除けば、このNewtonはいい製品でしたし、時代をリードするものだったと捉えていたのは間違いないでしょう。

Newton MessagePadはあんなにも早くタッチパネルを搭載し、手書き識別機能を持っていました。またAIによる特定の文章を識別する能力もありました。例えばあなたが会議の筆記を書いた場合、Newtonは自動的に新たにスケジュールを追加する、など。またこのデバイスでは電子メールやインターネットのWeb閲覧もできました。

ただ惜しむらくは、当時非常にハイテクにみえたこの商品が、営業的は最終的に成功を収められなかったということです。もしかしたら、このデバイスは本当に生まれた時を間違えたか、あまりに進みすぎていたのかもしれません。

2.G4 Cube

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Appleの数ある製品の中でも、G4 Cubeほど見た目だけで人が驚く製品はそれほど存在しないと言っても過言ではないかもしれません。当時のコンピュータの外形と比べると、G4 Cubeのデザインとスタイルは非常に突き抜けたものがあり、またスペックも非常に高く、Appleはこれをスーパーコンピュータと読んでいました。しかし、最終的に製品そのものは約15万台しか売れず、これはAppleの予測のたった3分の1でした。そして発売から1年経たないうちに、AppleはこのG4 Cubeをまさに「お蔵入り」させてしまいます。。

3.Twentieth Anniversary Macintosh(TAM、スパルタカス)

TAM

Twentieth Anniversary Macintosh (TAM、スパルタカス)は、Apple製品の中でも非常に変わった製品だと認識されていることでしょう。スパルタカスはスティーブ・ジョブズが復帰する前に、ジョニー・アイブ(Jony Ive)によってデザインされたもので、ディスプレイとの一体型コンピュータでした。今のiMacと違い、スパルタカスは正にラグジュアリーな製品でした。しかし最終的に、当時価格が9000ドルを超えたこの製品は、コレクターズアイテムとなってしまいました。そう、Appleはこの製品をたった数千台しか売れなかったのです。

4.Macintosh TV

MacintoshTV

今回リストにあがった他の製品と違い、Macintosh TVは一度もAppleファンに熱烈に好かれたことはないようです。しかしこの製品はApple製コンピュータのマルチメディアの分野での競争力を固めた形になったものでした。

Macintosh TVは、おかしな複合機とも呼べるようなもので、Macintosh Performa 520と14インチのソニー・トリニトロンCRTディスプレイを一体化させたものでした。これは後のiMacでスティーブ・ジョブズがAppleコンピュータを”デジタルセンター”としたそのビジョンを予見させるものでもありました。しかし不幸なことに、市場ではこの製品は完全に失敗してしまったのです。

5.eMate 300

eMate300

eMate 300の設計や外観デザインは非常に斜め上を行ったものでした。このeMate 300はAppleが生産した中で最も安いコンピュータで、Appleはこの製品を教育市場にのみ販売しました。しかし教育市場はこのコンピュータにあまり興味を示しませんでした。その結果、前出のNewtonの終了と共に、後継機種が製造されることはありませんでした。

しかしスティーブ・ジョブズはこのeMate 300から大事な点をいくつか学んだようです。例えば、工業デザインを主要な仕事とするジョニー・アイブに対し、「使いやすさ」を重点に置くことを覚えさせ、また製品の価格を更に安くすること、これらのことはAppleにとっては後に非常に大事なポイントとなりました。

eMate 300のデザインは初代iBookに引き継がれます。

 

6.iPod Hi-Fi

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iPod Hi-Fiは2006年にリリースされ、スティーブ・ジョブズは当時この製品を非常に気に入っていました。無駄のないクリーンなデザインで、その非常に優れた音質には、賞賛の声が寄せられました。しかし、同時に多くの人が価格が高すぎると感じたのです。結局この製品は市場ではあまり売れませんでした。

しかし、このiPod Hi-Fiはその11年後、つまり今年復活を遂げます。まだ記憶に新しい、Siriを搭載したスピーカー、HomePodがその一部の機能を実現したといえます。

 

終わりに

まとめてみると、基本的に時代を先取りしすぎたか、または価格が高すぎて売れなかったパターン、またはその2つの複合型の3つに大別できそうです。

ここ数年だけでも、Appleはバリエーションも含めれば数百種類の製品をリリースしています。その中で多くのスター級の製品の中に埋もれてしまう機種もあるのは不思議ではありません。

Apple製品には、上記以外にも優秀ではあるものの市場に受け入れられなかった製品はあると思われます。Lisaなども、価格の問題で売れませんでした。

Appleはティム・クックCEOになってから、市場で失敗した製品はあまりリリースしていません。唯一、iPhone 5cくらいのものではないでしょうか。完全にスティーブ・ジョブズの影響を抜け出したApple Watchと、iPad Pro用のApple Pencilもそこそこ売れているようです。

現在のAppleは、優秀な製品もさることながら、非常に優秀なマーケティングと巧妙な値付けで、ますます利益を上げるようになっている感じがします。

最新のiPhone Xは近年稀に見るかなり挑戦的な価格設定とスペックですが、どこまで売れているのかは未知数です。今後もAppleの優秀な製品に期待したいところです。

記事は以上です。

(記事情報元:Cult of Mac

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