先日Appleの次世代iPhone【iPhone 7】には物理ホームボタンがなくなるかもしれないという情報がアナリストのレポートから流れたが、今度はAppleのサプライヤーへの発注状況から、どうやらそれはなさそうだという予測がメディアで流れている。
Apple、次世代【iPhone 7】用LCDディスプレイドライバを外部発注、内部開発TDDIチップは不採用か?
台湾DigiTimesの報道によれば、Appleは次世代iPhone【iPhone 7】用のLCDディスプレイのドライバをタッチパネルサプライヤーのSynapticsに発注したとされている。これはつまり自社のタッチパネルとディスプレイドライバを統合したTDDIチップの研究開発に多くの時間がかかっていることを意味しているとみられる。
Synaptics社はiPhone 7の受注をとるためにLCDドライバのICサプライヤーを買収
Appleからの受注をとるために、Synapticsは当時iPhoneで唯一のLCDドライバICのサプライヤーだったRenesas SP Driversを買収している。それ以外にも、SynapticsはGoogle、HTC、Microsoft、SAMSUNG、SONY等その他スマートフォンメーカーとも協力関係を結んでいる。
Appleは未成熟な技術は採用しない?
AppleはRenesas SP Driversのシニアエンジニアだった人物を雇用して社内でTDDIチップの開発をしていたという。AppleとしてはTouch IDとTDDIチップを統合し、それをディスプレイ内に置けるようになることを希望しているという。これは将来のiOSデバイス(iPhoneやiPad)からハードウェアホームボタンを取り去るためであるが、最近のAppleの発注の挙動を見ていると、どうやらこのTDDIチップ技術がまだ次世代の【iPhone 7】ではまだ使えないほど未成熟の可能性がある。
今年3月、Synapticsはスマートフォンとタブレットデバイスのために初めてのTDDIのソリューションをリリースすると発表した。これにより、より薄くより明るいディスプレイに一流の静電タッチパネルの性能を実現するもので、更に先進的なテクノロジーで量産コストを下げるという。
画蛇添足 One more thing…
なお、iPhone 7に物理ホームボタンがつくかつかないか、これで100%結論が出たわけではない。1年後にどうなっているか、結果が楽しみだ。
ただ、個人的にはiPhone 5sにTouch IDが搭載された2年前から脱獄して脱獄Tweak(脱獄アプリ)の”Virtual Home”を入れることで「ホームボタンは押さない、触るだけ」を実現し、現在もそれが続いているため、別にiPhoneに物理ホームボタンがなくてもいいし、技術的にも物理ホームボタンをなくすことはそんなに難しいことではないような気もするのだが。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)