実はジョブズもやってた!今回のAppleのUSB-Cオプション製品全品値下げはメディアや世論の圧力か?

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

new-macbook-pro-release-usb-c

Appleは昨日、突然公式ストア上での全てのUSB-C関連オプション製品の値下げを実行した。

全てのUSB-Cオプション製品が値下げ、他にもLGディスプレイも

「全てのUSB-C」というのは貴方の見間違えではない。嘘だと思ったら、Appleの公式ストアのMacアクセサリの「電源&ケーブル」製品販売ページを見て欲しい。確かに、全てが値下げされたのだ。

またUSB-C以外にも、公式サイト上にある2種類のLGのディスプレイも値下げされた。しかも後者はまだ公式サイトにあがってまだ数日も経っていないのにもかかわらずだ。

 

新製品がないのに値下げはAppleとしては異例

Appleは基本的に次世代新製品が発表されない限り、値下げをすることはほぼ滅多にない。しかも公式ストアにアップされた製品が、数日内に価格を値下げされるなどということはほぼ前代未聞に近いのではないだろうか。

しかしその珍しい値下げという価格調整が行われた背景は火を見るより明らかだ。。全ては新しいMacBook Proのためだろう。

USB-C_HDMI_adaptor  USB-C_VGA_adaptorUSB-C_USB-A_adaptor

そして海外のサイトiMoreが面白い視点をもってこの値下げについて分析しているのでご紹介したい。

 

Apple、対応が後手に回った?

iMoreは、Appleが新型MacBook Proの外部からの反響の大きさに驚いているとみているようだ。なぜならAppleのワールドワイドマーケティング担当SVP(シニア・ヴァイス・プレジデント、上級副社長)のフィル・シラー(Phil Schiller)がインタビューの中で自社製品のことを自画自賛しまくり、例えば新型MacBook Proのデザインの考え方についてなどは詳しく語ったが、そのインタビュー後数日経ってからAppleはUSB-C関連オプション製品の大値下げを行った。これは対応が間に合わなかった証拠ではないかとiMoreは見ているのだ。

 

MacBook Proがポートを削りすぎた分、オプションを値下げでバランスか?

新型MacBook Proには、15インチ版でさえUSB-Cのポートが4つだけという徹底的なレガシー製品の切り捨てぶりで、これについてはやはりメディアや評論家から最もツッコミを入れられているところでもある。なぜなら、自社で最も売れているデバイスのiPhoneやiPadでさえ、付属のケーブルでは同社のMacBook Proには接続できないという事態に陥ってしまっているからだ。

しかも新型MacBook Proの、スペックにしてはかなり高めの値段設定も多くの人が購入に踏み切れない欠点となっており、アナリストの中にはAppleはMacBook Proの”廉価版”をリリースするのではないかと分析する人さえいる。それだけ価格が高い上に更にアダプタまで高いとなると、ますます売れないという状況が考えられる。Appleはそれを避けるためにUSB-Cオプション製品全ての大値下げを行ったのかもしれない。そしてMacBook Proを値下げしたり、廉価版を出すこともこれまでのAppleの動きからするとイレギュラーなことではなくなってしまった。

 

実はあのスティーブ・ジョブズもiPhone初代の値下げを行っていた

しかも値下げの動きは最近のティム・クック(Tim Cook)CEO時代に始まったわけではない。現在はAppleを支える屋台骨となっているiPhoneだが、2006年に初代iPhoneが発売された時はマーケットの反応はイマイチだった。当時スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)はその状況を打破するために、定価を途中でいきなり200ドル下げていたことを覚えているだろうか?もし同じような状況がMacBook Proに起こったら。。やはりAppleは同じようなことをするのではないだろうか。今回MacBook Proは初代というわけではないが、Touch Barが搭載され、長らく変更されなかった外観が変更されたという意味ではかなりのメジャーアップデートに近い。テストマーケティング的なところもあるのだろう。

 

画蛇添足 One more thing…

新型MacBook Proに使われているメインチップ(CPU・GPU等)はインテル(Intel)のSkyLakeアーキテクチャが採用されている。しかしインテルのロードマップによれば、次世代アーキテクチャのKaby Lakeチップが来年にはリリースされる。来年、恐らくMacBook Proも一回はスペック面でのメジャーアップデートをするはずなので、そのあたりが買い時なのかもしれない(本当は2年後、2018年のCoffee Lakeまで待った方がいいのかも)。

しかしUSB-CポートのMacといえば本当の意味でのテストマーケティングは12インチのRetina MacBookだったはずで、個人的に12インチのMacBookを愛用している自分としては高い価格であのHDMIアダプタを買わされて、突然値下げされたのは少々納得がいかないところだが。。おとなしくサードパーティ製を使っておくのがいいかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:iMore

Visited 59 times, 1 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人