ドラゴンボールといえば、日本が世界に誇る漫画・アニメの大作だ。作者の鳥山明は傑出した漫画家で、その驚くほどの想像力で数々の作品を世に送り出してきたが、やはりドラゴンボールがその最高峰だろう。さてドラゴンボールでは”ポイポイカプセル”のような明らかにリアルではないハイテクなモノが次から次へと登場した。その中で、相手の戦闘力を測ることができる”スカウター”を覚えている人も多いのではないだろうか?
サイヤ人のフリーザ一味が使っていたあの”スカウター”は、ドラゴンボールファンならずとも名前を聞いたことくらいはあるかもしれない。作品中では地球に降り立ったラディッツが一般人のオッサンを見て「戦闘力たったの5か…ゴミめ」と言ったのが、この”スカウター”が初めて登場したシーンだ。相手の戦闘力が高すぎると爆発してしまうという危険きわまりない代物だったが、このスカウターで相手の戦闘力を測る“スカウターごっこ”で遊んだ世代もいるのではないだろうか。
ところがそのドラゴンボールでスカウターが登場してからも現実の地球のテクノロジーは進歩を遂げ、ウェアラブルデバイスのメガネ版、スマートグラス(日本風にいえばスマートメガネ!?)が実現するようになってきた。ーーーもちろん戦闘力を測定するためではないが。
スマートグラスの中で、グーグルグラス(Google Glass)が最も有名だが、それ以外にもフランスのテック企業【Optinvent】もメガネのテクノロジーでは有名だ。最近、そのOptinventがウェアラブルデバイスの新製品【ORA-X AR】を発表、クラウドファンディングサイト”INDIE GOGO”にて出資を募集している。
ほら、外観はあのスカウターにそっくりだ!?
正確にいえばこれは単なるメガネデバイスではなく、メガネとヘッドホンが合体したようなデバイスだ。この製品の最大のイノベーションは、ディスプレイをずらすことができることだ。それはこの製品が更に便利に音楽と動画を楽しむためのもので、スパイ活動や盗撮を行うためのものではないということを示すものだろう。グーグルグラスが米国で多くの公共機関や娯楽施設への装着しながらの入場を断られていることからの教訓かもしれない。
このデバイスを装着すると、普通に70インチの大型ディスプレイを見ているのと同じになる。なかなかに優秀なデバイスだ。他のデバイスとの接続には、Wi-FiとBluetooth、そしてコネクタケーブルの3種類の手段があり、8GBのメモリも内蔵している。OSはAndroidで、ディスプレイの付け根部分には500万画素のカメラも内蔵している。
イヤホン部分にはいくつかのセンサー(加速度センサー、ジャイロスコープ、コンパス、光センサー等々)を備えていて、ユーザはこれによってリアルタイムフィットネスデータを測定・記録することができる。例えばカロリー消費、運動した時間や距離、上り下りした階段の段数などだ。2000mAhのバッテリーと省電力設計で、このデバイスが外で電池切れになる心配をする必要もない。
全体的には、かなりマルチな機能を備えたヘッドホンという位置づけになるだろうか。そしてディスプレイを備えることで両手が空き、寝転がっていても快適に動画を楽しむこともできる。もちろん便利だからといって歩いているときに動画を見るのは危険だ。間違いなく事故を起こすだろう。
一般的なヘッドホンに比べ、349米ドルという価格(スーパーアーリーバード価格、最安値)はさすがに高いが、ディスプレイがついたデバイスと考えれば、全く受け入れられないというほど高いわけでもない(グーグルグラスに比べれば安いものだ)。本当に使いやすいかどうかは、実際に使ってみなければわからないが。。サイトで紹介されているとおり、DJプレイ時にも重宝しそうなデバイスだ。
というわけでこの【Optinvent Ora-x AR】はクラウドファンディングサイトのINDIE GOGOにて投資することが可能。記事更新時点ではスーパーアーリーバードの349米ドルのがまだ残っている!
私は投資するかどうかちょっと迷っている。。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)