元Beats代表でApple Musicの顔ともいえるジミー・アイオヴィン氏、8月にAppleを退職か

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Billboardによると、ジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)氏が今年8月にAppleを離職することがわかりました。アイオヴィン氏は、2014年に彼が代表を務めていたBeats(Beats by Dr. Dre)がAppleに買収された際にそのままAppleに加入し、Apple MusicとBeats 1の立ち上げに尽力した人物とされています。

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ジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)氏。Photo by Billboard, 2014年撮影

上記のビルボードのレポートによれば、アイオヴィン氏は彼の株(ストックオプション)が完全に付与される8月のタイミングでAppleを離れ、更に利益の出ることをしたいということです。

ただ、現在まだAppleから公式に発表された情報ではないため、確実にAppleを離れるかどうかについては確定した情報ではありませんが、アイオヴィン氏は少々前に、インタビューでストリーミング配信ビジネスは素晴らしいビジネスモデルというわけではなく、他の同様のサービスを提供している競合他社でも、ストリーミング配信以外のビジネスをしていればいいが、もし専門にこのサービスのみ提供している会社(暗にApple MusicのライバルでもあるSpotifyのことを指しているものと思われます)は利益を出せていないと指摘していました。

そしてこれまでも、アイオヴィン氏がAppleの内部でどんな役目を果たしてきたのかが実ははっきりしていません。アイオヴィン氏はApple社内でもはっきりとした公式な肩書きを持っていなかったのです。とはいえ、彼のAppleへの加入で、Apple Musicに多くのレーベルやアーティストが賛同し楽曲を提供したことは間違いないといえるでしょう。

なんといっても、アイオヴィン氏はやはりApple Musicの”顔”ともいえるシンボル的な人物です。またこれまで多くの、そして広範囲のインタビューを受け、ストリーミング配信ビジネスや最近の音楽事情、トランプ大統領など様々な話題について、独自の見解を発表しています。更に、アイオヴィン氏はAppleの幹部達があまり好まないような、台本から外れたような物言いをすることでも知られています。

アイオヴィン氏はAppleに加入する前から、もともとAppleとは深い関係にありました。彼は15年前の2003年から、あのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)にストリーミング配信サービスを売り込んでいて、またiPodとiTunesの初期からの熱心な支持者でもありました。

最近、アイオヴィン氏はインタビューで、もう自分は既に64歳なので、今後の自身の動きについてはノーアイデアと回答していたことがあり、Appleを離れた後に何をするかについても現在のところは不透明です。

もし上記の情報が正しければ、Appleからも何らかの公的な声明が出されるものと思われますし、アイオヴィン氏からも何らかの発表があると思われます。Apple Musicの立役者、アイオヴィン氏の今後の動きにも注目していきたいですね。もしかしたら、本当に単なるリタイヤして悠々自適の生活に移る可能性もなくはないですが。。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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