中国鄭州フォックスコン工場で工員が飛び降り自殺か

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台湾の≪経済日報≫の報道によると、Apple iPhoneのメインの組立委託先工場でもあるフォックスコン(Foxconn、富士康)の親会社、台湾ホンハイ(Hon Hai、鴻海)グループが本日声明を出し、中国河南省鄭州のフォックスコン工場の28歳の男性工員が去る8月4日に飛び降り自殺をしたという。原因は不明。既にこの「鄭州フォックスコンで男性工員が飛び降り自殺した」というニュースは噂として流れていたが、本日ホンハイが正式にそれを認めたということになる。

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鄭州フォックスコン工場

ホンハイは今回発生した悲劇について大変遺憾だとコメントしており、また自殺した工員の家族に対して哀悼の意を表し、家族には必要な援助を行うとした。しかし現在のところこの工員が自殺した原因については不明で、同社は関連部門の調査に積極的に協力して原因究明につとめているという。

声明によれば、この男性工員は2010年10月18日にフォックスコンで働き始めたとのこと。8月4日の早朝、鄭州フォックスコンのビルの外で発見され、発見されたときには既に死亡していたという。

画蛇添足 One more thing…

これまでフォックスコン(鄭州よりも規模が大きい広東省深圳の工場)では飛び降り自殺が相次ぎ、社会問題となっていた。それを受けて、Appleはサプライヤー責任として自社の製造に関わる工場の従業員の雇用状態についても管理をするという声明を出し、実際に監査した結果のレポートなどもApple公式サイトにて公表している。

しかしここに来てまた鄭州フォックスコンの従業員が自殺したのはいたましくショッキングな出来事だ。2010年10月に働き始めたということは、ほぼ5年近い勤務年数となり、これは中国の製造業、特に労働集約型のフォックスコンのような工場ではかなり長い部類に入るのではないだろうか。しかし幹部と書かれていないことは出世できなかった可能性もある。鄭州フォックスコン工場では次世代iPhone【iPhone 6s】の量産が始まり、数万人規模の工員の募集が大々的に行われ、募集年齢が18歳まで引き下げられたことは当ブログでお伝えしたとおり。何らかのプレッシャーが彼にかかったことも考えられる。もちろん真相が明らかになるまではなんともいえないが。。

記事は以上。

(記事情報元:cnBeta

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