台湾メディアの報道によると、Apple iPhoneのメインの組立委託先のフォックスコン(Foxconn、富士康)が、中国河南省鄭州にある工場の従業員募集の募集年齢制限をこれまでの23歳から18歳まで引き下げたという。その目的は次世代iPhoneのiPhone 6sの大規模量産のためで、8月末までに量産を実行し9月のリリースに間に合わせるという。iPhone 6sとiPhone 6s Plusは9月18日にリリースされるといわれている。
次世代iPhone 6sとiPhone 6s Plusについておさらい
iPhone 6sとiPhone 6s Plusには感圧タッチパネルの追加、iSightカメラが1,200万画素に、そして機体色にピンクが追加されるなどの噂がある。これまでリークされた写真を見れば、外観は従来のiPhone 6やiPhone 6 Plusと大差がなく、寸法や全体の配置もほぼ同じになると思われる。
これまでの量産の噂はあり。従業員年齢制限引き下げで更に加速化か
これまでもiPhone 6sシリーズについては既に多くの部品サプライヤーが製造を開始しており、既にフォックスコン等の組立工場に送られているという。今回のフォックスコン鄭州工場の年齢制限引き下げで、更に量産が加速化することが証明された形だ。
iPhoneによる収入が総収入の63%にも達しているAppleとしては、絶対に失敗するわけにはいかない次世代iPhone。とはいえ今年はsがつく2年に1回のマイナーアップデートだ。基本的にはデザインの変更はそれほどなく仕様の強化が図られるのがこれまでの通例だった。AppleはiPhone 6とiPhone 6 Plusで大成功しているので、それらと殆ど変わりがないiPhone 6sとiPhone 6s Plusで大コケするようなことはないと思われる。勝負は来年のiPhone 7ということになるだろう。
画蛇添足 One more thing…
18歳という若い従業員を大量に使うことは中国にとっても雇用の確保にはいいが、次世代モデルの需要が爆発する販売初期のための一時的な雇用に過ぎない可能性も高い。Appleはサプライヤー管理の中で従業員に過酷な労働を強いていないか監視を強めるということを書いているが、それらの活動が確実に実行されていることを望みたい。
また、iPhoneを使うたびに、中国の若者が汗水垂らして薄給で組み立ててくれたものだということを思い出した方がいいかもしれない。
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(記事情報元:techWeb)