世界的に異常な寒波が来襲!あなたのiPhoneは大丈夫?

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hksnow
香港雪景色・・・もちろん作り物ですが

世界的に異常な寒波が訪れ、ほぼ亜熱帯に近い香港でさえ標高の最も高い大帽山(ダイモウサン)では1975年以来はじめて降雪が確認されたり、やはり南国の台湾でも凍死者が出るなどの異常な寒さが記録されている。そんな中、中国では十分に充電がされているのにiPhoneが勝手に寝ている間などにシャットダウンしてしまうという状況が報告されている。

香港1883降雪写真
1883年、大雪後の香港福州会所。香港に大雪が降ったこともあったようだ。ちなみに観測史上では1893年が一番寒く、0℃まで下がったとのこと。

なぜなら中国は黄河以北は屋内にオンドルなどの暖房機能が標準で備わっているが、黄河以南はそれらの設備がなく、特に南方(華南地方)は真冬でもそれほど冷え込むことがないので家の中の防寒機能がないに等しく、ここ2〜3日のような寒波が訪れるとあっという間に室内が冷えてしまうからだ。

そして実際に数名のiPhoneユーザがAppleの公式サポートフォーラムにこの状況を報告しているが、Appleのサポートの回答は基本的に一緒だ。それは「寒すぎるから」だ。

Appleは、iPhoneやiPad、iPod Touch、Apple Watchなどのモバイルデバイスの動作最適温度を0℃〜35℃としており、保管温度を-20℃〜45℃としている。つまり、氷点下の環境下でiPhone等を使うと、自動的に電源がシャットダウンしてしまうこともあるということだ。他のブランドのデバイスと比べ、iPhoneは特にそれほど寒くなくてもシャットダウンしてしまうことがあるということだが、それには2つの原因が考えられる。

1つは、Appleが温度測定を厳しく行っているからということが挙げられよう。特にダメージを受けるのはバッテリーのため、iPhone等モバイルデバイスが0℃以下になると自動的にシャットダウンするように設定されている。それに比べて、Androidの端末はバッテリーで設定されているセルフディフェンス温度が低めに設定されているからのようだ。もう1つは、Android端末はiPhone等に比べ放熱効率がよくない設計となっているため、逆に寒冷な環境の中では逆に却って熱が籠もって長持ちするというわけだ。

performance-iphone-MacBook-temp-bar

ちなみにiPhone、iPad、iPod、Apple Watchの最適使用温度は0℃〜35℃となっているが、MacBookシリーズは10℃以下で温度が低いと判定されてしまうので注意が必要だ。なおMacBookシリーズの最適室温は10〜35℃、そして保管温度は-20℃〜45℃となっている。

上記の図を含め、デバイスのバッテリーを最適な温度に保つことはAppleの公式サイトでもわざわざサポートページが作られているほど重要なことだ。Appleだけに限らず、バッテリーを搭載している電気製品をお持ちの方は、できるだけ氷点下の環境では使わないように、特に室内は氷点下の環境にしないよう気をつけたいものだ。

そういえばスキー場でiPhoneをビデオ撮影などで長時間使うとバッテリーが充電されていてもシャットダウンしたり、バッテリーがみるみる減るようなことがあったのは私自身も経験がある。できるだけ過酷な環境ではiPhoneは使わず、GoProなどの専用のデバイスを使うようにしたいものだ。

記事は以上。

(記事情報元:cnBeta

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