先月、フランスである男がAppleの直営小売店(Apple Store、アップルストア)内に展示してある商品を破壊して回った。その一部始終がビデオに収められ、ソーシャルネットワークで拡がったことから大きな話題となったのは記憶に新しい。当然、彼は最終的にApple直営店が呼んだ警察に現行犯として逮捕され、連行された。
Apple直営店のデバイスを破壊した男は半年の懲役という判決に
そして、この男は6ヶ月の牢獄送りという憂き目に遭うことになった。フランスのLe Gigaroの報道によると、現地の裁判所のこの男に対する公聴会が本日終了したという。
交換対応に激昂したという理由だが。。
報道によれば、男はApple直営店で故障したiPhoneの交換に来たが、店員に拒絶されたため発狂、狂乱状態に陥り、店内に展示されている複数のデバイス(iPhoneやiPad)を破壊して回った。ただ、その彼の手にあったiPhoneが結局どんな原因で壊れたのかについては今でもわかっていない。
罰金は200万円、Appleの請求額の3分の1
なお、彼は6ヶ月の監禁以外に、裁判所はこの男にAppleに対して17,548ユーロ(約200万円)の支払を命じた。ただこの金額は彼が破壊したデバイスの見積価格よりずっと低いという。
ちなみにAppleによる破壊されたデバイスの金額の見積は、60,000ユーロ(約686万円)となっていた。しかし裁判所はその金額の判決は下さなかった。というのも、裁判所は破壊されたデバイスはあくまで展示用で、市場に流れるわけでもなく、また売り出されるわけでもないと判断したからだ。
しかも執行猶予付
フランスのメディアによれば、6ヶ月の懲役以外にも2年の執行猶予があり、その間に彼は17,548ユーロ(約200万円)を支払う必要があるという。
Apple直営店内の犯行の動画
なお、男の犯行の一部始終が見られる動画はこちら。
画蛇添足 One more thing…
なお、この男は左手に手袋と、破壊するための何らかの道具を持参していることが動画からもわかることから、その場でApple直営店のスタッフの言葉に激昂したというのは言い訳に過ぎず、前もって準備をして犯行に臨んだことは明白だ。
それにも関わらず執行猶予付の罰金だけで、ここまで軽い罪で済んでしまったのは、一体何かあったのだろうか。。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)