著名なラップ歌手ドレイク(Drake)のニューアルバム「Scorpion」が金曜日にApple MusicやSpotifyなどのストリーミング配信サービスで配信が始まりました。そしてAppleがテック系メディアThe Vergeの記者、Micah Singleton氏に明かしたところによると、このアルバムは配信開始後24時間で再生回数がなんと1億7000万回を超えたといいます。
ドレイクは自らその記録を更新したことになり、一つ前のアルバム、「More Life」は初日で8,990万回の再生回数で記録を作ったのですが、今回ドレイクにとって5枚目となるアルバム「Scorpion」で倍の再生回数となり、記録を大幅に更新したことになります。
Spotifyでも1億3200万回再生、Appleによるフェイクや独りよがりではない数字に
Spotifyにおいても、配信開始後24時間以内(1日)の再生回数が1億3200万回を超えたという数字が発表されているため、これはApple及びApple Musicによる独りよがりな数字ではなく、真実の数字だということがいえそうです。
また、アメリカ合衆国だけではなく、世界のどこでもドレイクの楽曲はApple Musicで再生されており、どの地域でも世界記録を更新したということで、Apple自身も驚いているようです。
1週間の再生記録も更新なるか?倍以上になる可能性も
これまでの配信一週間以内の再生回数記録はラップ歌手Post Maloneによるアルバム「Beerbongns and Bentleys」が保持しており、4億3100万回となっています。ドレイクの「Scorpion」はもしかしたらこの勢いで1週間の再生回数記録を破り、10億回の再生回数に達する可能性もあります。そうなると、記録を倍以上の数で塗り替えることになります。
AppleもドレイクのためにSiriに仕掛けを用意
そんな超快進撃スタートとなったドレイクのために、Appleは特別な仕掛けをすることを惜しまなかったようです。
前出のThe Vergeの記者、Micah Singleton氏のTwitterによれば、Siriにドレイクのニックネームについて聞くとこんなふうに返ってくるよ。。と明かされています。面白いですね。
Apple Music is working overtime for 🦂🦂🦂
This is what happens when you ask Siri what Drake’s nickname is pic.twitter.com/3fbRKvKAhA
— Micah Singleton (@MicahSingleton) 2018年6月28日
さて、ドレイクの快進撃はどのくらい続くでしょうか?
小龍のひとりごと
しかし疑問なのは、Appleが世界中でドレイクのアルバムが再生されているとしていることで、果たして非英語圏でも彼のラップ作品がそこまで受け入れられているのか、という点です。音楽は国境を越えるといいますが、特に歌詞に重きを置くラップ音楽は言語だけではなく社会的なメッセージの比重も大きく、かなりドメスティックなものではないかと私は勝手に思っていたのですが。。日本やその他の非英語圏でもそこまで受け入れられているのでしょうか。
ドレイクがAppleとべったりな関係なのは、彼がApple(主にApple Music)のイベントに出ていることで明らかですが、Apple Musicとライバル関係にあるSpotifyにおいてもすごい再生回数を誇っているということは、大勢の人に聴かれている理由はAppleが推したからだけではなさそうですね。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)