先週のBusiness Koreaの報道で、次世代iPhone【iPhone 7】に使われるカメラモジュールはLG Innotekが独占受注するという情報があったことは当ブログでもお伝えしたとおり。最近のメディアの報道では、その【iPhone 7】にデュアルレンズカメラが採用されるのは5.5インチ版の【iPhone 7 Plus(或いはiPhone 7 Pro、iPhone 7 Premium)】のみになる、というのが定説になっていた。
しかし、どうやらそれもちょっと違う方向に行きそうだ。最近のAppleのサプライチェーンからの情報によれば、今年の【iPhone 7 Plus】にはデュアルレンズカメラは搭載されないという。なぜなら、このテクノロジーはまだ未熟だからだという。
サプライチェーンの情報によれば、Appleはデュアルレンズカメラモジュールを組立工場のフォックスコン(Foxconn、富士康)に送り込んで何度もテストを行ったが、最終的にその搭載プランは見送られたのだという。デュアルレンズカメラがiPhoneにいつから搭載されるかについては、サプライチェーンからは明確な情報はない。
Appleは「最良を求め、一番を求めない」という方針で製品を開発してきた。サムスン(SAMSUNG)、LG、HTC、ソニー(SONY)などのメーカーが大型ディスプレイのスマートフォンを次々にリリースしていた頃、Appleは急いで大型ディスプレイのiPhoneを出すことなく、Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOを含む幹部達が口を揃えてその理由を「技術的に未熟だから」としていたのを覚えているだろうか。最終的には2014年秋にAppleは満を持してiPhone 6とiPhone 6 Plusをリリースし、この2種類のiPhoneはiPhoneの販売記録を塗り替えた。
もちろん上記の情報は盲信するわけにはいかない。もしかしたら、今年の9月の新製品発表スペシャルイベントで、デュアルレンズカメラつきの次世代iPhoneを見ることができる可能性がゼロになったわけではない。現在でも既にデュアルレンズカメラ搭載のスマートフォンは存在する。もしこの機会を逃すと、Appleは1年半近くそれらのメーカーに後れをとることになる。
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(記事情報元:WeiPhone)