AppleのiPhone/iPad等のユーザは、iCloudアカウントを設定した上で端末にパスワード・パスコード・指紋認証でのロックをかけていれば、いわゆる”iPhoneを探す(Find My iPhone)”機能を使うことで、もし紛失や盗難に遭った際にそのデバイスの場所を特定することができる。
“iPhoneを探す”機能は電源が切れると使えない
しかしこの機能も、デバイスの電源が入っていることやネットワークに繋がっていないと、その位置は特定できなかった。まず、”iPhoneを探す(Find My iPhone)”機能はiCloudアカウントによってデバイスの位置をGPSで特定する。しかしGPSを使うが故に、電源を落としたり、SIMカードを抜いて通信ができない状態になると追跡はできなくなってしまう。
ところがAppleはその問題をも解決しようとしているようだ。
Appleの新特許で、電源が入っていなくても位置情報を定期的に飛ばせるように?
Appleが5月6日に出願し、最近取得した特許(米国特許商標庁 USPTO patent number US20160323703)によれば、iPhoneなどのデバイスの電源がオフになっていても、”iPhoneを探す(Find My iPhone)”機能が使えるようになるというものだ。それによって、もしiPhone等のデバイスを盗んだ人が、”iPhoneを探す”機能で追跡されないように電源を切ったとしても、容易に位置を特定できるということになる。
iCloudの上級版機能として将来搭載か、デバイスのバッテリー持続時間には殆ど影響せず
今回の特許では、AppleはiCloudの”iPhoneを探す(Find My iPhone)”の「上級版機能」としてこの電源を切っても使えるようにすることを考えているようだ。特許の中では、iPhone等の内部に専用のタイマーのようなものを仕掛けておき、電源が切られた状態でも一定時間に一度自動的に”iPhoneを探す(Find My iPhone)”の機能を起動し、端末の位置を定期的に送信するという機能だ。
しかもこの機能が使う電力はごく微小なもので、iPhone等のデバイスのバッテリー持続時間には影響を与えないという。更に、バッテリー切れで電源がオフになった状態でも、この機能が問題なく動くと説明されている。
画蛇添足 One more thing… プライバシーは大丈夫?
しかしこれが実現するとかなり怖いことで、もしiCloudアカウントを乗っ取られたりした場合は、普通に使われている場合でも定期的に場所が送信されてしまったり、または追跡されてしまうということになるとプライバシー保護の点で問題があるのではないだろうか。
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(記事情報元:cult of mac)