ティム・クックCEO: Appleは将来の製品の「種を蒔いている」。再びイノベーションは起こせるか?

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Appleの年次総会で、ティム・クックCEOは株主に対して、現在Appleでは今後リリース予定の「みんなをあっと言わせるような製品」の「種を植えているところ」であり、「サイコロを転がしている」状態であると語っています。

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ティム・クックCEO(左)は、かつてのスティーブ・ジョブズ前CEO(右)のようなイノベーションは起こせるのでしょうか?

Bloombergによると、 クック氏は、アップル社の今後の方向性について「これまで以上に楽観的ではなかった」と述べました。同社の2018年12月を含む第四四半期にはiPhoneの売り上げが前年比で15%減少したため、ほとんどのアナリストたちは今秋の新型モデル出荷まで成長が再開するとはみていません。ティム・クックCEOをはじめとする幹部達は、Appleが今後どのような製品を発表するのかについては詳しく述べませんでしたが、AppleはARヘッドセットや自動運転自動車技術に取り組んでいると言われていて、その人材募集や特許の出願状況、外部でのテストなどを行っていることから、公然の事実となっています。

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Apple Carのコンセプト画像

しかしARヘッドセットには現在まで手頃な価格で主流の同種の製品のヒットがなく、まだ市場が小さいのが現状です。Magic Leap OneやMicrosoftのHoloLensはこれまでビジネスユースのニッチな市場をターゲットとしてきたに過ぎません。また自律型自動運転車は既に激しい開発競争になっていることから、どちらも潜在的には「ギャンブル」といえる挑戦になるといえます。

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Magic Leap ARヘッドセット

一方、Appleは共同創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の下で行ったのと同じようにはイノベーションを起こすことに失敗したと批判されています。Apple Watchの成功はHomePodの売上げ数字が極端に悪かったことによって相殺されてしまい、Apple WatchもiPhoneを所有していないと使用できないことから、その対象顧客は最初から制限されているといえます。現在も世界スマートウォッチ市場シェアは50%を保っていますが、減少傾向で、今後は他社製品にもっとシェアを食われていく可能性があります。

3月1日に行われた会議で、クックCEOは取締役会における「イデオロギーの多様性」を求める株主総会の措置に対しては、別に対処しました。Apple社は経済的な話題ではなく、主にソーシャル(社会的)な話題に関するものであるならば、リベラルな態度を取ることで有名な会社です。クックCEO自身がゲイであることをカミングアウトしたことからもわかりますね。ただ確かに取締役には女性が少ない感じがします。テック系企業なので、どうしても開発陣などエンジニアリング系には男性役員が増えるのは仕方がない、などと考えてしまう私も時代遅れなのでしょうか。。

さて、Appleは今後どんな製品でイノベーションを起こすのでしょうか?「種」と「サイコロ」に期待したいですね。しかし「サイコロ」は博打を想像してしまいますよね。。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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