中国最大のキャリア、チャイナモバイル(中国移動)がeSIMテスト運用を明日から開始。Apple WatchのeSIMが利用可能に

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いよいよ、眠れる龍が動き出します。。中国最大の携帯通信キャリア、チャイナモバイル(中国移動)が、2019年1月23日から2019年12月まで、eSIMによる1番号2端末サービスのテスト運用を開始します。今のところ、テスト運用が行われる都市は天津、上海、南京、杭州、広州、深圳、成都の7都市のみの予定です。

上記の都市のチャイナモバイルのユーザは、自分の主番号の契約以外に、上記の期間eSIM付属カードの契約をオプションで追加できるようになります。これによって、スマートフォン(或いは携帯電話)の主番号に、もう1つの端末、例えばApple Watchなどのデバイスを同じ番号で使えるようになります。ただ、このサービスが受けられるのはVoLTE契約をしているユーザに限ります。このサービスを利用すると、1番号で2つの端末が使えるようになり、同時に電話待受をすることもできるようになります。

実はチャイナモバイルのeSIMのテストは半年前の2018年6月1日から始まっていましたが、ファーウェイ(HUAWEI、華為)のWatch 2 Proなどごくわずかなスマートウォッチしか対応していませんでした。明日から始まるテスト運用では、AppleのApple WatchのeSIMが利用可能となります。なお、Apple WatchはSeries 4とSeries 3のセルラー版で、中国大陸地区で販売されたモデルでなくてはならず、更にwatchOS 5.1.2以上を搭載していなければなりません。ペアリングするiPhoneは、iOS 12.1.2以上を搭載したiPhone 6かそれ以降の販売機種が必要となります。

ちなみに今年の1月23日から12月までのテスト運用期間中は、チャイナモバイルはeSIMサービス機能費用を無料にするとしていますので、試すなら今年が絶好のチャンスかもしれません。上記該当7都市のチャイナモバイルの営業所で、直接手続きが可能となります。

これで中国国内三大キャリアのeSIMのテスト運用が全て始まることになりますが、ただテスト対象の都市が少なすぎることがまだネックといえます。とはいえいわゆる中国の大都市はカバーされているので、これらの都市に在住の多くの日本人も利用できるかもしれません。また、番号発行とeSIM契約だけこれらの7都市でしておいて、他の都市に持ち出せばいいのかもしれませんが、eSIMが果たして上記7都市以外の他都市でも問題なく使えるかどうかについては試していないのでわかりません。

eSIMとは、デバイスの中に埋め込まれたタイプのSIMのことで、ユーザはこれまでのSIMのように物理的なSIMを抜き差しする必要がなくなります。eSIMが普及していくことで、今後キャリアによるSIMの発行が必要なくなり、ユーザとしても自由にキャリアを選べる時代が来ることが期待されています。

中国大陸地区のキャリアはeSIMの導入には積極的でなく、法整備なども遅れていることから、2018年の最新iPhone、iPhone XS/XS Max/XRの中国大陸版はeSIMがサポートされていません。ただ三大キャリア全てが試験運用を開始したことから、今年のiPhoneからはeSIM対応されることが望まれますが、それによってAppleの低迷の原因となっているiPhoneの中国市場での不振から挽回できるかどうかについては未知数です。

記事は以上です。

(記事情報元:威锋网

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