世界で初めて、感圧タッチ(フォースタッチ、Force Touch)パネルを搭載したスマートフォンが登場した。しかしそれは9月リリース予定とされるAppleの新型iPhone【iPhone 6s】ではなく、中国のファーウェイ(HUAWEI、華為)の新型フラッグシップモデル【Ascend Mate S】だった。
PhoneArena の情報によると、この【Ascend Mate S】は初めての感圧タッチ機能を搭載したスマートフォンで、既に9月2日にリリース発表されることが決まっているファーウェイの端末だ。既にオンラインストア”Oppomart Online Store“にアップされており、以下のように販売価格と仕様が公開されている。
- 5.7 インチ 1080 X 1920 ディスプレイ
- Kirin 935 オクタコアプロセッサ&Mali-T628 GPU
- 3GB LPDDR4 RAM
- 内蔵メモリ64GB、拡張可能
- 2000万画素の背面カメラ、800万画素の前面カメラ
- Android 5.1、EmotionUI 3.1
- 感圧タッチ(Force Touch)、指紋認証、4G FDD-LTEネットワーク
- 販売価格599米ドル(約72,560円)
感圧タッチパネルを搭載したMate Sは、操作するときの指の力の入れ方を感知する。同じ操作をしても、力の入れ方の違いによって違う効果を実現することができる。例えば動画を見ているときに、同じように端をスワイプする動作をしても、軽くスワイプした場合は動画再生位置の調整になるが、強くスワイプした場合は音量を切り替えられる、などだ。UIを更にシンプルにする目的でこの機能が搭載されたという。
ファーウェイが故意にやったのかにせよそうでなかったにせよ、「世界で初めて感圧タッチを搭載したスマートフォン」という称号はファーウェイのこの【Ascend Mate S】に持って行かれてしまったため、Appleは9月8日に行われると噂されている新製品発表スペシャルイベントで【iPhone 6s】の発表をするときに、この売り文句を使えなくなってしまった。
当然、【Ascend Mate S】も感圧タッチの搭載そのものが注目されるべき点ではない。今後、Android 5.1がいかに感圧タッチの互換性と性能改善を進め、UXを向上していくかが注目されるべきだ。
画蛇添足 One more thing…
ファーウェイの【Ascend Mate S】は、恐らくEmotionUI 3.1上にて感圧タッチを実現していると思われるが、その点はOSレベルで感圧タッチに対応できるAppleの方が、より豊富な機能の実現やサードパーティ製アプリへの対応、そして安定性の面で有利だろう。
もちろん、次世代iPhone 6sに感圧タッチ機能が搭載されるというのもあくまでも噂レベルでしかないのだが。。
記事は以上。
(記事情報元:iFanr)